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J.S.A.ワインエキスパート呼称資格認定試験備忘録(二次試験:テイスティング試験)

2021年にワインエキスパートを取得した。
学習方法と受験内容をまとめておく。

一次試験(CBT)の受験記はこちら


学習方法

スクール(アカデミー・デュ・ヴァン)

スクールに通っていた3〜7月は一次の勉強もあったので、テイスティング練習は基本的にスクールのみで受け身。この時期は家では試験を意識せず好きなワインを飲んでた。
テイスティングとは何ぞや状態だったので、講義で基礎を習得することができたのはありがたかった。

オンラインスクール(ヴィノテラス)

7月でアカデミー・デュ・ヴァンの講義は終わったため、ヴィノテラスのオンライン講座をいくつか選んで受講。
小瓶に入ったワインが送られてくるので、それを使ってZOOM講義でテイスティングを行い解説を聞く。
小瓶には100ml程ワインが入っているため、講座を受けた後の復習にも活用することができた。
また、ヴィノテラス講師の佐々木健太講師のYoutube(無料)も、テイスティングの定石を習得する上で大変参考になった。


試験対策用ワインセットでのテイスティング練習

アカデミー・デュ・ヴァンやヴィノテラスも、試験が近づくと試験対策用のワインと模範解答のセットが販売される。
ハーフボトルだと割高なので、フルボトルを購入し小瓶分割法で何度も練習。
フルボトルだと6本程の小瓶になり、満タンに入れるとと保存も効くのでそれを使って1日あたり5,6種類を繰り返し練習。
正解が分からないよう、番号とワインの紐付けシートを作っておき、小瓶の蓋にその番号シールを貼ってテイスティング後に答え合わせをした。
対策用ワインセットが無くなったら、試験頻出の品種&国のワインを調べ酒屋で購入した。

参考にした書籍

どの選択肢が正解になる可能性が高いのか?についてはいくつかの情報源が欲しかったので書籍で補強。
模範解答の無いワイン(受験対策のワインセットではなく単品で購入したワイン)でテイスティングと答え合わせを行う際に、特に活用させていただいた。

富田葉子先生は、何度か振替でアカデミー・デュ・ヴァンでも受講させて頂いたが、話が分かりやすくいろんな勉強法を活用されていて良い講座だったのでこの虎の巻を購入。

こちらも購入。別冊に二次試験対策のコツがまとまっていて参考になった。


ワイン以外のお酒対策

ヴィノテラスでリキュール・ハードリカーセットを購入。
ある程度選択肢を絞れれば良いという目標感だったので、色⇒香りで練習を繰り返した。
動画の講座も充実していたので何度か繰り返し視聴。
ただ実際に二次で出たのは馴染み深いテキーラだったので、結果論としては対策全くしなくても点は取れた、、、


おまけ:購入品

小瓶
蓋は樹脂キャップが良いが、ワインの種類によって変えたかったのでアルミキャップも合わせて購入。

ワイングラス
普段はリーデルやザルトを使っているが、試験用に国際規格のものを購入。

アロマスター
なんとなく格好良かったので購入。試験対策という意味では使わなかった、、、


受験

本番

受験会場は雅叙園。

白は品種に謎の自信を持って回答(後で答え合わせしたら外していた、、、)
少しアルコールが入ったことで気が大きくなっていたのではと思う。反省。
赤はチリカベは自信あるものの、もう1種類は分からず。

ワイン以外のお酒は香りが強いので最後に回しておいたが、香りを嗅いだ瞬間にテキーラだと絶対的な自信を持って回答。

平日だったので有給休暇を取るつもりが、調整つかず試験後はダッシュで仕事に戻る羽目に、、、
テイスティングなので酔っ払うほど飲まないものの、朝酒を飲んでふわふわした状態で打ち合わせに出たり仕事するのは思ったよりもきつかった。
試験の後には仕事を入れないことを強くおすすめする。

自己採点

収穫年、生産地、ぶどう品種の情報は公開されるので答え合わせ。チリカベとテキーラは合ってた。
勘で回答した収穫年も4問中3問合っていたのと、品種は外した白も方向性は合っているので部分点狙えるはず。
テンプラリーニョは分からなかったがしょうがない。

結果

合格者はWEBで発表。
自分の受験番号と名前を見つけることができた。
別途認定登録料2万円!を払って認定証&バッジをGET


所感

勉強法としては、一次も二次もわざわざスクールに通わなくてもオンライン講座と独学でできたと思う。
ワインを通じた人脈づくりの目的があるのなら、スクールに行くのが良さそう。
コロナ禍だからなのか前からあるのかは分からないが、受験対策のオンライン講座が充実していたのでスクール現地には距離的に通えない人でも勉強を始める敷居は高くないと感じた。

また、一次試験の勉強を通じて、国、州の名前と位置関係や山や河川の名前を把握したり、ワインを中心にした歴史を知ったことで、世界が広がった感覚があったのは大きな収穫だった。(これまで海外に全然興味が無かったため、、、)
その国のワインと郷土料理の組み合わせを学べたのも楽しかった。試験が終わったらいっぱい作ってマリアージュ楽しむぞと思っていたが、色々あり今はお酒が飲めなくなってしまったのでいつかまた挑戦したい。

テイスティングは、それまで「美味しい」「重い」「スッキリ」「良い香り」くらいしか無かった語彙が、見た目、香り、味それぞれのコメントのポイントを掴むことで、ちょっと飲んだことある人くらいのコメントはできるようになったのではと思う。
ただその段階では、試験対策用の型にはまったテイスティングコメントになってしまっているので、今後またワインを楽しめるようになったら、基礎は抑えつつも表現の幅を自分流に広げていきたい。

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