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VTuberのリアルライブを初めて見にいった話。

※これはテレビでVTuberの企画を担当している

僕が初めてVTuberのリアルライブを見に行った、

超個人的な感想でライブレポートではありません。

2021年12月29日朝6時。

タスクを無理矢理押し入れに突っ込んで仕事納めをした僕がいたのは福岡空港。

外は小雨が降っている。

東京は晴れていると良いけど...

そんな願いは3時間後、叶った。

飛行機を降りると外は嘘のような快晴だった。

僕の日頃の行いがいいから...そんなことはさて置き、縦置き。

飛行機のチケットをチケット入れにしまおうとすると、これから僕が参加する

「VTuberのリアルライブ」のチケットのタイトルがチラッと見えた。

「雲外蒼天(うんがいそうてん)」

意味は事前にネットで調べていた。

『雲外蒼天』:雲の上(外)には蒼天(青空)があります。 人生に置ける長い道のりにおいて、【雲=困難や試練】また【蒼天=明るい将来、成功の光】を表し、『困難や試練を乗り越えた先には明るい将来がある』という思い。

福岡の雨模様を「雲」東京の空を「蒼天」と勝手に見立てた僕は

空港の手荷物預所でニヤニヤしていた。

今日、僕の人生史に「32歳:VTuberのリアルライブに参加」が追加される。

僕が参加するVTuberのライブは「えのぐ」というVRアイドルのライブだ。

彼女たちは世界一のVRアイドルを目指して活動している

4人組のアイドルグループ。

えのぐの詳細はHPをご覧ください。

僕が「えのぐ」を知ったのは2020年の春。

世間は圧倒的な新型コロナ禍。

外で収録ができない、そう思った時にVTuberの企画なら

室内で収録ができるとVTuberの企画書を書いた。

※VTuberの企画を始めたきっかけの詳細はこちら。

僕が書いたA4用紙1枚の企画書「女性VTuber特集」
その中にはアイドルグループがあり

代表として記したのが「えのぐ」だった。

ファンなら知っている、彼女たちの誕生秘話。

そこに惹かれたのは勿論、元々ASAYANやAKBグループなど、

アイドルの成長過程を見ていくのが好きなアイドルオタクの僕にとって

「VTuberのアイドル」はこれから成長グラフが鰻登りしていく予感がしていて

番組とは関係なくファンとして「えのぐ」のことを推していくと決めた。

「えのぐ」のライブが行われるのはKT Zepp Yokohamaは

「みなとみらい線」の駅が最寄り駅だと調べるとわかった。

近未来のエンタメとして注目されているVTuberのライブに

「みなとみらい線」で行くってとまたニヤニヤした。

最寄り駅に着くと驚いた。

「NISSAN」や「資生堂」や「SONY」など世界的企業の高層ビルが

身長160㎝の僕を上から見下げていた。

肩を丸めながら初めましての街を進むと「KT Zepp Yokohama」があった。

外観が「枕にしたら痛そうやなー」と思った。

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開場時間にぴったりについた、外にはこれからのライブに

臨戦態勢のファンが大勢いた。

もちろん今回のライブは新型コロナウイルス対策の元、行われる。

・専用のアプリで問診票を記入

・検温

・アルコール消毒

諸々済ませて、会場内に入ると、

ファンや企業から送られたフラワースタンドが目に入った。

他のファンの邪魔にならないように写メを撮りまくった。

僕の隣で同じくフラワースタンドを撮影していた男性がボソッと

「1年頑張ってよかったわー」とサイレントボイスでつぶやいた。

何を頑張ったかは知る由もないが、「それは僕も同じですよ」心の中で返事をし

ニヤニヤした。

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続いてワンドリンク制だったので、ドリンクを購入しに向かった。

僕がライブをするわけでもないのに、なぜかパワーをつけたので

迷わずにレッドブルを頼んだ。

気合が入りすぎたのか、もらってすぐに半分を飲んでしまった。

軽くなったカップを片手に持ったまま、グッズ販売エリアに。

グッズは「ペンライト(4人のイメージカラーに変わるやつ)」と

「ライブT」を買おうと決めていた。

しかし、予想打にしない出来事が起きた。

前の人が購入を終えると、スタッフの女性が言う。

「ペンライト完売しました〜!」と。

ペンライトのないライブなんて、静かな舞鶴よかとじゃないか。

ショックだったが、ライブTだけ買いトイレですぐさま着替えた。

少し寒かったけど、こんなの熱気でどうにかなるやと気にしなかった。

アイドルのライブだったのでファンは男性ばかりだろうなと

勝手な先入観があったが予想は崩れた。

女性の姿もチラホラ。

僕の前の前の席は男女で来ていた。

カップルかは定かじゃないが仲良く話していたので勝手にカップルだと思った。

僕の席は2階のセンター。

ステージが見渡せ、ちょっと俯瞰で全体が見られる。

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映画でも一番後ろの席を好む僕にとっては最高の席だった。

4人のアナウンスが会場に流れた。

何でも今回のこの「雲外蒼天」はYouTubeで無料で見られるらしい。

なら遠方福岡にいるお前は無料で見ればいいじゃないというのはお門違い。

リアルライブを主戦場にしている彼女たちのパフォーマンスは

生でぜひ見るべきだという僕のポリシーがあった。

実は、えのぐには僕が演出をした福岡初の大型VTuberライブ

「eレコ大」に出演してもらった。

※ライブの詳細をまとめてくれたnoteを貼っておきます。

その時はスタッフとして右往左往していたので、パフォーマンスをしっかり見られなかったので是非生で見ようと決めていた。

今回のライブはえのぐ+生バンドの構成。

音楽的知識は全くないけど、生バンドという響きにドキドキした。

生バンドの演奏が始まると、会場の全員が立ち上がった。

ライブに行くのは5年ぶりの僕は皆より確実にスタートダッシュに失敗した。

マリオカートだと最下位は逃れられない。

そんな僕をホッといて、えのぐがパフォーマンスをするのは言わずもがな。

「歌うめー」「ダンス激しいー」「衣装かわええー」と

マスクで誰も聞こえないくらいの声で語彙力ナシ感想を僕はつぶやいていた。

単純にライブを満喫するのに集中したかったが、

前述した、席が2階で全体が見渡せることもあり、リズムを取りながら

職業柄やはり俯瞰でライブを見てしまう自分がいた。

・彼女たちがダンスで回転すればスカートのふわっとした動きはどうなっているんだろう。

・おい、側転したぞ。どうやってキャプチャーしてんだこれは。

・照明演出が激しく展開されている、照明さん4本、手があるんか?

そして、一番驚いたのは彼女たちの動きがとにかくリアルすぎた。

バーチャルなのにリアルってもはや支離滅裂しているが、

ライブを見た人ならわかってくれるはず。

目の前にいる4人は確実に「バーチャルなのにリアル」なのだ。

関節の動き・靡く髪・通る歌声、これはもうリアルだ。(何回言う。)

えのぐが映るモニターの前には階段があり、彼女たちが激しいダンスをすると、

僕は階段に落ちてしまうんじゃないか?と、心配するぐらいリアルだ。

(ラストリアルです)

どんどんパフォーマンスが進んでいく中でグッとくるシーンがあった。

それはメンバー4人がそれぞれスピーチをするシーン。

 ラストでスピーチを行った青色、鈴木あんずさんのこの言葉。

「世界一のVRアイドルになって私たちのような存在が当たり前になるような未来を切り開くために多くの成功と失敗を繰り返してきました。そんな曇天を越えた先にはきっと明るくて眩しい未来が待っています。それまで真っ直ぐに目標を見据えて前に進み続けようって思いをこの『雲外蒼天』というライブタイトルに込めました。」

これまで僕が耳にしたVTuberが綴った言葉の中で一番透明で一番覚悟を感じた。

VTuberはその数が1万6000を超え、歌・トーク・動画・声優・特化型など

ジャンルも多種多様。

2022年は益々、群雄割拠の年になるだろう。

そんな中、VRアイドルとして生きていく覚悟。

これは彼女がグループの総意として発した言葉だと僕は感じた。

彼女の発した覚悟。

僕は尊敬に値すると思う。

ライブ中、ちょっとウルっときている自分がいたのは事実だ。

そしてコロナ禍でのライブ。

彼女たちの勇姿をより素敵な舞台にしようと盛り上げていたのは

間違いなくファンだ。

大声で声援を送りたい中、僕が知る限りライブ中に声をあげている人は

誰もいなかった。

・首が取れるんじゃないかぐらい横揺れしている人

・恥ずかしそうにペンライトを振る人

・足に障害を持っている人は立って応援している人に負けまいと

一生懸命ペンライトを振っているように見えた。(僕には)

えのぐは4色。

でも彼女たちは支えられている人たちによって何色にでもなれる。

と、感じた初めてのVTuberのリアルライブだった。

ライブが終わり、外に出ると会場に礼をした。

これは敬意だ。

夜のライブでは3月にえのぐの次回ライブの詳細が発表されたらしい。

スケジュールの調整は急務だ。























































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