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【古着】G-1フライトジャケットの年代の見分け方【ヴィンテージ】

ヴィンテージのG-1フライトジャケットは、年代が変わっても襟やポケットの形などの違いがなく、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。値段が高いものを選んで購入するも......。

今回は、21年間ヴィンテージ収集してきた私が、G-1フライトジャケット(ヴィンテージ)の見分け方のコツを書いてみたいと思います。

G-1フライトジャケットとは

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ヴィンテージのG-1フライトジャケットは第二次世界大戦から現在までアメリカ海軍の兵士に支給された防寒用のジャケットです。強い風が吹き付ける船の甲板から飛び立つパイロットを守るために、首元の天然ムートンやきめの細かいゴートスキン(山羊革)が使われました。G-1フライトジャケットを有名にしたのは映画「トップガン」です。トム・クルーズが着るG-1フライトジャケットに憧れた若者から人気が火がつきました。

半円タロン(〜40年代)

レア度:★★☆☆☆

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タロン社製ジッパーで引き手(プルタグ)のところに半円の穴が空いているものを半円タロンと言います。40年代までのものは半円タロンを使っているものが多く見られました。

コの字留め(〜40年代)

レア度:★★☆☆☆

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ジッパーの上の方に付いているカタカナの「コ」のように見えるところをコの字留めと言います。コの字留めは壊れやすいためか、50年代から見られなくなります。

袖が短い(40年〜41年)

レア度:★★★☆☆

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40年から41年のG-1ジャケットは、袖が短いです。M422より前のモデルM-375の影響を受けていたから袖が短くなった、と言われています。

ジッパーにエナメルが塗られている(40年〜41年)

レア度:★★★★☆

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40年から41年までは鉄製のジッパーをサビから守るために、ジッパーにエナメルの塗料が塗られていました。41年からは第二次世界大戦の影響を受け、資源不足のためか、鉄製のジッパーにエナメルが塗られなくなります。

着丈が長い(40年〜48年)

レア度:★★★☆☆

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40年から48年のG-1ジャケットは、着丈が長く作られていました。しかし47年にアメリカ軍の大幅なデザインの見直しにより、G-1フライトジャケットも見た目ですぐにわかるほど、着丈が短くなります。

フラップの先が尖っている(40年代〜51年)

レア度:★★★☆☆

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40年から51年までは、ポケットのフラップの先が尖っているウイングアーチになっていました。51年からは生産性を上げるために、フラップの先がゆるやかなカーブになります。

表革がゴートスキン(山羊革)(〜70年代)

レア度:★☆☆☆☆

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70年までは表革にゴートスキンを使用していました。71年から経費削減のためか、動きやすく丈夫なゴートスキンからカウハイド(牛革)に変わります。私のG-1フライトジャケットの革はゴートスキンです。ゴートスキンが丈夫だからと雨の日でもガツガツ着ていたら...大切なヴィンテージに白カビが生えてしまったのです。目の前が真っ白になり、仕事にも集中できない日々を過ごしていたある日。救世主が現れたのです。このスプレーを吹きかけてサッと拭くだけでカビが全滅。ヴィンテージのG-1フライトジャケットを再び着れるようになったので、オススメです。

襟が天然ムートン(〜70年代)

レア度:★☆☆☆☆

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70年までは襟に天然ムートンが使われていました。71年から丈夫さと経費削減のため、人造ムートンに変わります。

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