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【古着】ブラウンズビーチの年代の見分け方【ヴィンテージ】

ヴィンテージのブラウンズビーチはたいへんな環境で働いていた漁師など着られていただけあって、味が出ているアイテムが多いですよね。「雰囲気があって古そう!」と思い購入するも...。

今回は、21年間ヴィンテージ古着を収集してきた私が、ブラウンズビーチ(ヴィンテージ)の見分け方のコツを書いてみたいと思います。

ブラウンズビーチ(ヴィンテージ)とは

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ヴィンテージのブラウンズビーチは1901年にアメリカのマサチューセッツ州で誕生したブランドです。裏地のウールフリースは、昔は画期的で保温性にすぐれフィッシャーマンや木こりなどのワークウエアとして着られていました。60年代に入りフリースやポリエステル製の軽くて暖かいアイテムの登場により、ブラウンズビーチは姿を消していきました。

裾にポケットが2つ付く(〜20年代)

レア度:★★★★★

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20年代までの襟が付いているブラウンズビーチジャケットには、裾のみポケットが2つ付くものがあります。30年代に入ると胸ポケットがないのが使いにくかったためか、2つポケットのジャケットは作られなくなりました。

乳首スナップ(〜30年代)

レア度:★★★☆☆

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乳首スナップとはスナップボタンが乳首のような形をしているものを言います。乳首スナップは先が細く折れやすかったためか、40年代には見られなくなりました。

ボタンが大きい(〜30年代)

レア度:★★★☆☆

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30年代までのブラウンズビーチについてるボタンは、40年代より後のものに比べ大きいものが使われていました。40年代に入ると、他のブランドと同じように第二次世界大戦の影響で資源不足により、仕方なくボタンを小さくしたのではないでしょうか。

パチポケ(〜30年代)

レア度:★★★☆☆

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30年代までのポケットは、ボディーに直接ポケットを貼りつけるパチポケになっていました。40年代から差しポケットに変わったのは、ブラウンズビーチの生地は形が崩れやすく、ポケットに重いものを入れると、形が変わってしまうからだと思います。私は大切にしていたジャケットをハンガーにかけて保管していたら、ハンガーの跡が付いて肩パットが入ったジャケットのようになってしまいました。でも、このハンガーを使うようにしてからは、型崩れがしなくなったので、オススメです。

ボタンに刻印が入る(30年代〜)

レア度:★★☆☆☆

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20年代のものはボタンに何も書いておらず、黒塗りになっていました。30年代からボタンに「BROWN’S BEACH JACKET」と刻印が入ります。30年代にアメリカで主流だった通販カタログにも取り上げられるようになったため、ボタンに社名を入れ宣伝したと思われます。

バックルバックが付かない(40年代〜)

レア度:★☆☆☆☆

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ブラウンズビーチベストは、40年代から背中についていた身幅を調整するバックルバックが外されます。アメリカが車社会になり、車のシートをバックルバックの針で傷つけてしまうため、外されました。

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