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出船の精神

普段、車に乗る機会もあるが、どういうタイミングで事故に合いやすいか?過去の経験から、把握しておくことが大事であり、回避できるなら、そういう機会を避けるのが懸命であろう。

私は、というと、バックだ。特に、急いでいる場合のバック。数年前にも危うく人身事故になりかけたが、どうも年々下手くそになってるような気がする。

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今朝もコンビニを利用したが、雨でサイドミラーが曇ってて、確認作業が大変だった。起業したてということもあり、不必要な事故は避けたいところ。そこで、自分ルールを決めた。もう、原則、前向き駐車はしない。「指定がなければ、後ろ向き駐車」。これでいこう。

そもそも、停めるときと、再発進するときとで、全く状況が同じとは限らない。用事を済ませている間に、急遽急ぎの用件が入った、とか。だから、余裕があるうちに、次の準備をしておくのは理にかなってるのである。

そのとき、ふと思い出した言葉がある。

「出船の精神」

もう、15年くらい前になるだろうか。広島でも事業展開している取引先の社長と話をしている際に、「こういう言葉、ご存知ですか?」ということで教えていただいた言葉だ。

Wikipediaによると、出船精神となっている。

出船精神(でふねせいしん)とは、旧日本海軍の伝統で、いつでも確実、迅速に行動できるよう準備を怠らないようにしようとする精神のこと。船舶の桟橋への係留方向についての用語からきている。

外出先で、建物や部屋に入るときに靴を脱ぐときとか(最近は、飲食店や宿泊施設では「そのままお上がりください」と指示されて、直さないのが礼儀であるとのことだが)、帰り際、スリッパを脱ぐときに向きを変えるとか、ある意味、出船の精神に近いのかな、と思う。これらの場合は、迅速さというよりも、次に利用する人に対する配慮、もっというとホストに対する配慮の意味合いが強いかもしれないけど。

敷衍すると、整理整頓もそうか。文房具や工具の向きとか、書類の保管の仕方とか。必要なものが、必要なタイミングで直ぐに取り出せる環境づくり、ということだろう。

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しかし、出船の精神って、なんかカッコいいよね。

もしかしたら、整理整頓や営業マナーの指導も、「整理整頓ができていない!」とか、「営業マナーがなっていない!」っていう言い方じゃなくて、出船の精神の意味を伝えて、「出船の精神がなっていない!」って注意した方が、なんかシャキッとしていいかもね。背筋が伸びるような感じで。




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