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【8月編】ドラゴンズ2軍運用定点観測2023

年齢別選手一覧
フェリス選手を追加しました


1.打順別スタメン数

先月と変わった点
・濱の打順が2番固定に。(先月の最多は7番が5試合、2,6,8,9番が1試合づつ)
・2軍に戻ってきた樋口の打順は再び9番が多くなる(先月はスタメン起用された12試合すべて2番)
・アキーノの打順が4番から下がることが多くなった。

2.打席数

8月中旬まで1軍にいたこともあり、毎月のように打席数1位だった樋口に代わり、2番起用が増えたが今月トップ。

背景色を見ると一目でわかりますが、今月は赤色の選手(若い選手)が多く打席をもらいました。
若手への投資はうまくいってるように見えます。

味谷・山浅の高卒捕手コンビは同じ打席数。
アルモンテ・アキーノは打席数が減りました。

3.ポジション別イニング数

キャッチャー

久しぶりに二人同時に2軍にいる味谷山浅
起用配分はやや味谷が多め。
加藤匠・大野奨は毎月同じくらいの数のイニングを守っています。
1軍で中々出番が回ってこない石橋は親子ゲームの出場もなく2軍でも0。

ファースト

堂上が昇格したことにより一塁はガルシア・レビーラのキューバコンビが大半を占める。
鵜飼・福元
も一塁起用はされたものの共に一桁台。
鵜飼は1軍でファーストをぶっつけ起用されたので、今後も上で使うのであればもう少し出場機会を割いてあげたいところ。

セカンド

ここにきて急にがセカンドで起用され始めました。
先月は外野、今月はセカンドとUT化路線を目指す方針かもしれません。

サード

星野・濱・樋口・堂上・カリステと持ち回りで内野のUT選手が出るポジションになっているサード。

ショート

が先月に続いて出場0。
降格した福永がトップ。

なぜ堂上は2軍でショートを守らなかったのか

8月31日、1軍の試合で堂上が途中からショートで出場しました。
上の表のとおり堂上は今季2軍でショートは1イニングも守っていません。もちろん1軍でも守っていません。
これについてSNS上で「準備していないポジションをやらせるのは何事だ」
と批判的な意見が多くみられました。

かねてから1軍↔2軍の連携が取れてないと言われる現政権。
それを表す出来事のように思えます。
ここではなぜ堂上が2軍でショートを守らなかったのか、その意図を考えてみます。

①ファーストの選手がいなかった説
今季の堂上のポジション別出場イニング数は
一塁:223 二塁:29 三塁:127 遊撃:0
今季の堂上の主戦場はファースト。
それはなぜかというと"穴埋め"の役割をしているからではないかと思われます。
他のファーストを主としている選手はガルシアレビーラの育成キューバコンビ。
彼らはコンディション不良なのかスタメンで継続的に起用されることシーズン序盤から中盤までなかなかありませんでした。
そのため安定的に守れる堂上をファーストで起用せざるをえなかったのかもしれません。

②新人をショートでとりあえず試させている説
ショートの月別イニングトップの名前を見ると。
3.4月濱、5月龍空、6月濱、7月樋口、8月福永。
龍空以外全員ルーキーです。
3,4月の濱はアマ時代外野だった彼をショートで育てるために起用。
5月は龍空の再調整。
6月に再び濱の育成。
7月からいきなり濱の出場が 0になり、育成だった樋口が"昇格試験"的にショートで起用され始る。
8月に降格した福永。
このように今年指名された3人はショートで集中起用されています。

しかし最も投資しているは直近2か月ショートで出ていません。
樋口も1軍ではショートで出場せず、1軍では2軍で守っていない外野で出場しました。
福永中学以来のショート挑戦です。
オプションを増やし、可能性を広げるのはとても良い事です。しかし「本気でショートを育てる」という目的ではないように見えてしまいます。
また、アマ時代からショートを主戦場としている純ショートが不在という編成面の問題でもあります。

以上の2つが重なったために堂上は2軍でショートで起用されなかった、できなかったのだと思われます。

レフト

復帰した福元がレフトでトップ。
アルモンテの守備イニングが今月ついに0。

センター


ライト

アキーノの守備イニングが今月たったの16イニング(左:6 右:11)
鵜飼はレフトとライトほぼ同じイニング数を守りました。

指名打者

ベテランと外国人の出る場となっているDH。
今月もその方針は大きく変わっていませんが、味谷・山浅もDH起用されています。
これは前述の打席数を均等に分け与えるためという意図だと思います。
(アルモンテ・アキーノの調子が上がってこないのもあるかとおもいます)

4.先発投手

ローテーション

雨や日程の問題もあり、中6で登板した選手は0。

24日の中止となった根尾の登板は含まず
松木平・涌井のロングリリーフ含む

毎月先発したりロングリリーフで最低限の試合を作っている垣越。
今月は全登板が先発起用で投球回トップ。
松木平も復帰してさすがの活躍を見せました。
上田も先発に転向して好投しましたが、1軍昇格はリリーフのポジションでした。

上田・福谷中継ぎで昇格の意図を考察
「2軍の先発が足りない問題」は周知の話題ですが、待望の先発再調整かと言われていた上田や実績ある福谷がリリーフ要員で1軍昇格になりました。
「先発が足りないのになぜリリーフで昇格となったか」
堂上の件同様その意図を考えてみたいと思います。

福谷・上田が1軍登録されたのは8月26日。
その週から2週間ファームは週3試合のみの日程でした。
その間先発した投手は
仲地・鈴木・松木平・垣越・根尾・中止1試合
どの投手も1週間以上前回登板から空いていたり、先発復帰登板だったりで外せない登板だったと思います。

つまり二人が先発する枠はなかった。
2軍で投げる枠がないなら1軍でリリーフで使っておこうか。
という意図があったのかもしれません。

登録抹消されている先発は現在
根尾・松木平・鈴木・垣越・松葉・(梅津)の6人。
人数不足感は否めません。
もしかしたら上田のリリーフは時限的なもので、来週・再来週あたりに再び2軍に落として先発させるかもしれません。

5.中継ぎ投手

2連投したのはが2度、石森が1度。3連投は無し。
加藤翼が1か月半ぶりに登板。
近藤は1軍の大炎上から降格以来登板まだ無し。

おわりに

今月はSNSで反応が大きかった、「堂上ショート問題」と「上田リリーフ問題」を大きく取り上げました。

僕の仮説が完全に合っているとは思いません。
各々がストーリーを考え、どのような考えなんだろう、どのような計画なんだろう。そう思考をめぐらすのがチームの現状を理解する事になると思います。

とは言っても今のチーム、編成で理想を求めるのが贅沢になってしまっている感は否めないのですが。

今月はここまで。
また来月お会いしましょう。

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データ引用:スポナビ 野球速報

見出し画像は下記画像を使用しました。
Cake6, CC BY-SA 3.0 , ウィキメディア・コモンズ経由で
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Nagoya_Baseball_Stadium_05.jpg

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