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メガバンクと学歴

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今回は(一応)元メガバン行員の立場から、最新のメガバンクの採用事情についてお話ししていけたらと思う。


データで見るメガバンクと学歴(採用者ランキング)

昭和の時代には「都市銀行」といえばエリートの代名詞とも言われた(今のコンサルのような扱いだろう)ものだが、今はどういった大学の学生を採用しているのでだろうか。早速採用データを見ていこう。

メガバンク3行への就職者数ランキングTOP10と、旧帝・早慶割合をまとめてみた。(いずれも2023卒)

三菱UFJ 銀行(320名採用)
1位 慶應義塾大学(49名)
2位 早稲田大学(43名)
3位 東京大学(23名)
4位 京都大学(19名)
5位 大阪大学(18名)
6位 名古屋大学(15名)
7位 上智大学(11名)
8位 立教大学(10名)
9位 明治大学(8名)
10位 一橋大学(7名)
※旧帝大・早慶割合 62.3%(196/320)

三井住友銀行(400名採用)
1位 慶應義塾大学(46名)
2位 早稲田大学(35名)
3位 大阪大学(28名)
4位 東京大学(23名)
5位 神戸大学(23名)
5位 関西学院大学(23名)
7位 明治大学(19名)
7位 立教大学(19名)
9位 青山学院大学(15名)
10位 一橋大学(12名)
※旧帝大・早慶割合 50.0%(200/400)

みずほ銀行(380名採用)
1位 慶應義塾大学(59名)
2位 早稲田大学(50名)
3位 明治大学(31名)
4位 立教大学(28名)
5位 東京大学(17名)
5位 青山学院大学(17名)
5位 関西学院大学(17名)
8位 同志社大学(14名)
9位 法政大学(13名)
10位 京都大学(11名)
10位 一橋大学(11名)
※旧帝大・早慶割合 49.7%(189/380)

最も高学歴割合が高いのはやはりトップバンクのUFJであった。次にSMBCが来て、みずほという感じだ。これはみなさんの感覚と一致するところではないだろうか。
採用大学の並びを見ると、各行の特徴が垣間見えて面白い。(SMBCは住友グループのルーツがら、関西の大学が多く並んでいたりとか)

採用大幅減、一般職の廃止

2010年代には3行合わせて5000人を超える採用者を出していたメガバンクだが、2020年代に入ってから急激に採用を絞り始めた。

2010年代のメガバンクはといえば、東大京大一橋卒がメインとなる100人弱の幹部候補、早慶MARCHを中心とした500~700人のソルジャー総合職、女子大を中心とした1000人近くの一般職が毎年採用され、まるで巨大戦艦のような様相を成していた。

最も採用者数が多かった2016年卒と、2023卒の採用人数をそれぞれ見ていくと、三菱UFJ銀行(1,386→320)、三井住友銀行(1,916→400)、みずほ銀行(1,920→380)ととんでもない勢いで採用数が減っていることがわかる。
3行合計の採用者数は5,222人→1,100人と、実に4分の1未満にまで減少している。

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