#1 インフルエンサーの予感「2017年のインフルエンサー」

【インフルエンサー】消費行動に影響を与える人の意。「君がいる場所が分かったら僕には地図になるんだ」「君が何を考えているか気になってしまうんだ」「存在するだけで影響与えてる」まさに乃木坂ファンから見た彼女たちを歌った曲だった。そしてこの曲と共に乃木坂46は2017年の坂道を駆け上がっていく。

テレビ初披露のミュージックステーションでは一度間違えたら立て直せない最高難度のダンスを生放送で披露する緊張感が白石麻衣のガクガクに震える美しい手から伝わってきた。都会のビルの一角、シャンデリア輝くラウンジで艶かしい照明に照らされて踊るPVはグループの主力メンバーだった橋本奈々未引退後の新たな乃木坂のスタートを象徴するものだった。もしかしたら世間に知られる象徴的なヒット曲がなかったグループにとってAKBのフライングゲットのような名曲になるかもしれない。レコード大賞ノミネートも夢じゃない予感がした。そしてその選抜メンバーに太陽ノック以来一年半ぶりの斉藤優里、ガールズルール以来三年半ぶりの中田花奈の名前があったのは何より嬉しかった。

僕は早速PV撮影地を調べた。場所は銀座の数寄屋橋交差点の近く東急プラザ銀座のキリコラウンジという場所だと分かった。少し圧倒されるようなお洒落な場所で天井から吊り下げられたシャンデリアはインフルエンサーのPVそのものであった。大きなガラス窓からは銀座が一望できて首都高がビルの間を縫うように無理矢理作った感がはっきりとわかる。
その首都高の下には西銀座デパートがありそこには斉藤優里が毎週ラジオの生放送をしているNACK5のスタジオがあった。この日は月曜日、おに魂がバカボン鬼塚勇退でTHE魂にリニューアルするため月曜最終回を迎えた日だった。月曜の夕方と深夜は番組前後にスタジオに出入りする斉藤優里に頑張ってねと手を振るだけの簡単な推し事をするファンがちらほらいる。近くまで来たのでその推し事に加わり「ありがとう〜」と言う斉藤優里がドアの向こうに消えるのを見送った。彼女の姿を見ると何故かホッとした。

ゆったんこと斉藤優里は乃木坂46の一期生で今でこそほぼ毎日メンバーがどこかでレギュラーラジオをやっているがいち早くおに魂でレギュラーを獲得したメンバーだ。乃木坂ラジオが気になり始めた2014年の春頃からradikoプレミアム解禁と共に札幌から聴くようになった。可愛い声と明るい性格で聴き始めてから一発で好きになり今に至る。ラジオネームを読み上げた後の「ありがとうございまぁす」は実は誠実な人であることが分かる代名詞。知らない人だらけの街の中で握手会で知っている顔とラジオで耳馴染みのある声、慣れない東京勤務の中またゆったんの明るさに救われた。そんな歴史的一年の始まり。

ラジオとアイドルと鉄道模型に特化した人間です。 こちらでは鉄道模型作品の発表、自宅のNゲージタウンの日常や坂道48を中心としたアイドルの話などをしたいと思います。 週一回更新「潤ちゃんのリインカーネーション」