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話を聞ける子に変える3つの方法

突然ですが、親なら

「なんでうちの子は、話を聞けないのかしら」と一度は悩んだことはありますよね。

子どもに対して「こんな子になってほしい」という理想を親なら持っているもの。ところが現実には、自分の子どもが理想像にマッチしていない。

すると「なんで、うちの子はこうなんだろう!」と腹が立ちイライラしてきます。

でも子どもは親の持つ理想像のことなど、知ることができないのがほとんどです。それなのに「わかった?本当にわかった?」と念押しばかりしていませんか?

今回は話を聞ける子に変える3つの方法について紹介します。

先に話を聞く

話を聞ける子にするためには、3つの方法があります。

ひとつ目は、何かを伝えたいとき、先に子どもの話を聞いて下さい。

なぜなら、子どもの話のなかでみんなが興味を抱きそうなものを見つけて、親なら話を広げてあげるという作業が必要だからです。

たとえば、小学校で子どもに話を聞いてもらえない先生は思いあぐねて「教室がいつもザワザワしているので、ご家庭でもご指導の方をよろしくお願いします」と保護者に懇願したとします。

言われた保護者は家庭で叱り続けていることも、子どもが話を聞かないひとつの要因なのに「学校のなかのことは、先生がしっかり指導してくれませんか?」とお願いをする。

親としては、学校で話を聞けないのは家庭の外側での状況で起きているので先生に問題がある。一方、先生としたらいろんな子がいて話を聞いてもらえないのは、元々、家庭で育ってきた環境に問題がある、とそれぞれ責任逃れをし子どもが話を聞く環境を用意するという選択肢を考えていません。

でも環境を作るといってもと思いますが、まずは子どもに言いたいことをいわせればいいのです。最初から一方的に説明を始めるのではなく、テーマに関連したことについて、子どもがどう考えているかを聞いてあげればいい。

親の話に耳を貸さない子どもも、仲間の発言になると「なにを言うのかな」と興味をもって耳を傾けます。

子どもがいろいろな話をしたあとで「じゃ、お母さんもちょっとしゃべっていいかな?」と切り出せばスムーズにいきます。

心を通い合わせる

ふたつ目は、話を聞かせる前提として、親自身が子どもに受け入れられていなくてはなりません。なぜなら、話のうまい親なら子どももそのことを知っているので「どんな話をしてくれるのかな」とワクワクしています。

お互いを尊重し、心が通い合っています。だから聞いてもらえます。

ところが、子どもに受け入れられていない親は、話を聞いてもらえません。そこで繰り出す手段として昔からあるのは、叱ることです。

その次にあるのは、ついつい子どものご機嫌をとるようなくだらない冗談など終始してしまうケースです。

楽しくさせたいから、怒らせないようにするからと恩着せがましいので、ご機嫌をとるような方法は取らないほうがいいです。子どもは口には出さないものの、このぐらいのことは分かっています。

ならば、いつも子どものことを考えているし、言いたいことを聞くよとそんな情熱と姿勢で訴えるほうが、話を聞いてほしいという気持ちを伝えられます。

叱らない

3つ目は子どもの脳は「叱り言葉」を受け流します。人をキズつけたり、危険なことをしたなど特別なとき以外は叱らないです。

なぜなら、人は基本的に自分を守ろうとする防衛本能があるからです。

たとえば、誰かに「危ない!!」と言われたら人はとっさに体を丸めますよね。どうして丸めるかというと体の外側、要するに背中側は背骨で守られているので、命を守れます。

内側の内臓は、衝撃があったら命を落とす危険性があるからです。

これと同じように脳にも自分を守りたいと自己保存の本能があります。

しょっちゅう叱られている言葉を子どもは、外部からのストレスと感じ、脳が苦しくなって人の話を受け流すようになるというのです。

親からすると、でも話を聞いていないから叱るんです、と思いがちですがそれは、大人が過去の経験から話を聞けないと社会に出て大変だと決めつけている。

どうですか?

いろんな経験を積んだから我が子には、苦労させたくない。

社会人になってダメ人間になってもらいたくないと親の願望が強いので、それが教育と思っていても子どもからしたら「叱られてる」と思い普通にスルーされるのです。

では、叱らずに済む極意とは何か。

それは、

「この子を成長させるには、どうしたらいいのかな?」

「伸ばすには、いまどう接したらいいのか?」

子どもと接しているとき、そんなふうに常に心のなかで自問自答してみてください。

そうすると、感情が収まりスーッと冷静になれます。

そこで、よしこの子がどうしたいのか聞いてみようと考えつきます。

たとえば、子どもがグズグズしていて、なかなか勉強しなかったとします。

親「じゃあさ、宿題いつやろうかなと思っているのかな?」

子「今日は、サッカーの練習で疲れたから、あした6時に起きてやるよ」

親「OK。じゃあ、頑張って自力で起きてみようね。応援してるよ」

子どもが起きて宿題をやれば、お母さんも「待っててよかったな」と一つの成功体験が得られる。

もし起きられなかったら「今回は失敗しちゃったね。次はどうしたらいいかを考えようね」と声をかければいいのです。

どうですか?

子どもが何かを言ったときに、親は自分の意見と違っていたらつい否定してしまいますよね。

前途の例では、どこの家庭でもよくある話じゃありませんか?

子どもが早起きしてやると宣言しても

「何言っての!できるわけないじゃん」と決めつけていませんか?

「いまサッサとやってしまいなさい!」と言っていませんか?

親が子どもの意見を否定するのは簡単です。

「それは違うでしょ」と言えます。

けれど、そうではなくて自分で意見を言った、その行動力と自発性にまずは、認めてあげましょう。

認めたうえで、親の考えを話します。

すると、子どもは素直に聞いてくれます。

そう言われた子どもは、自信を持てるし、次も話を聞こうとします。

そんなキャッチボールの対話を重ねましょう。

否定から入らずに、肯定から入る。

認めてあげたり、聞いてあげることから入るだけで、子どもは変わっていきます。

おわりに

子どもの話を聞くことなんて簡単なことじゃんと思うかもしれないですけど、簡単だからこそ大人だろが、子どもだろが忘れがちになります。

経験豊富な大人だからこそ、そこを押しつけるのではなく、話を聞ける子になるためにも、もっとも基本的なことだと思います。

子どもの話を聞いて、信頼されて信頼されるためには、さらに特別なとき以外は叱らない。

この行動があるから、子どもは話を聞ける子になります。


それでは、また。






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