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場末のディサービス(気難しいお爺さん)

利用者さん どちらかと言うと 男性の利用者さんの方が ややこしい人が
多かった。他のディサービスはどうかわからないけど 場末のディサービスは
男性・女性はほぼ同じ割合か 女性が少し多いくらいだった

女性の方が社会性があるようで すぐに他の利用者さんと仲良くなって
楽しい時間を過ごされるように思う。
男性 お爺さんは自分から口を開く人は滅多にいなくて 初めての男性の方は
話好きで可愛い感じの女性の方の近くに席を用意していた。
将棋がしたい、囲碁がしたい、麻雀がとか希望される方は
始まる時間に声かけすると 参加されそれ以降は順調に利用されることが
多かった。

何人かの利用者さんと麻雀をしたが 怒って台をひっくり返した人は
いなかった。すごく上手な人は イラッとされるが まあ、予定の範囲の
イラつきかた 少々認知症の方でも受け入れてくれた。
麻雀がしたいが為に 多少イライラしながらも教えてくれる。
忘れていた方も 少しずつ思い出してきて ミスが減ってくる。
パイを手のひらでごちゃごちゃ混ぜるのも 気持ちがいい
綺麗に並べなくても 裏返しにしておくだけでも できる
片麻痺の人でも 認知症の人でも 何とかなる。
メンバーが多いと言うのも いい感じ

将棋や囲碁は 2人でする物だから 相手もそこそこできないと
長続きしない 「あの人 もう将棋は無理やで」と言われる
駒の動かしかたが難しい 「そこは 行けへんで!」って言われて
いつの間にか王さんが いなくなったりして将棋じゃなくなる。
「王さん おらんやないか!」
「そうやったか・・どこに行ったんやろか あははは」
これでは 将棋にならない。

そうそう まだ好きなことがあるお爺ちゃんは 可愛い。
女性スタッフにセクハラして怒られたり なんだかんだで一日楽しく
過ごしてくれる。

ややこしい 賢いお爺さんは手強い。
何でも知っているから 人の会話に入ってくる

以前教師だった人は スタッフの漢字の書き順がなってないと怒っていた
以前医師だった人は 君たちはそんな事をして金を取るのかと怒っていた
この以前医師だった方 奥様は大学教授 ある日
お迎えに行くと 奥様が「どうしても行かないと言ってます。私 今日は
どうしても大学に行かなくちゃいけないので 連れて行ってください」と
言われ、鍵と荷物を預かった。
ご本人 まだ寝ていて 寝巻き姿 ケアマネも呼んで何とか車に乗って
もらう その時に医師が言った「君たちは そんなことまでして金を取るのか」

ムッと来そうになって 今日はやめようかとも思ったけれど
信頼してくれた奥様の為に 丁寧に対応して来所してもらう
到着して 若い女性スタッフから「先生 おはようございます」って笑顔で
言われて メッチャ嬉しそう  1日元気に過ごされる。

ん・・・・ディサービスのスタッフって 何?

ホステス ホスト?

ま!いっか そこそこ利用者さんがいないと ディサービスは
成り立たないし ご家族の介護負担を減らさなくっちゃ・・・

と言う思いで 18年頑張ってきた。

何!この暑さ!
暑くてうんざり オリンピックが始まって深夜から朝まで見てる
今日この頃
私は いつ寝るんだろう


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