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超簡単な「だし」

だしを取るのはめんどう。
そう思っている人に伝えたい。


ずいぶん昔、だしなんて取ったことのなかった私は、料理本を見ながら挑戦してみた。
味は良かったものの、すごくめんどうだな~というのが第一印象。

昆布を乾いた布で拭く?
のっけからめんどうな……。
大きな鍋に水を入れ昆布を入れる。
火加減は弱火。
昆布からじっくりだしがでるように、とのこと。
昆布からしっかり味が出たら、かつお節を入れる。
火を強めて、ぐらっと沸騰したらすぐに火を止める。
かつお節が沈んだら布で漉す。
大きな布と大きな鍋がもう一つ必要だ。
熱い熱い鍋と格闘しながら漉す。

なんて面倒な作業。
こんなの度々作るなんて無理。
心が折れる。
まとめて作るといっても、だしは結構早く傷んでしまうし、冷蔵庫に入れていても使い切れない。

う~ん。
私にだしは使いこなせないなとこの時強く思ってしまい、しばらくの間、距離を置くことになる。


そんな私の考えが変わる時が訪れた。


自分にとってはとても高価な料理本、料理研究家・辰巳芳子さんの「展開料理・基礎編」を購入してからのこと。
まえがきに気になることが書いてあった。


一例として、一日三回、一年三百六十五日、十年で一万九百五十六回。なんらかの手づくり、特に出汁の影響を受けて食をまかなった人、間に合わせですませた人の血液、血管、あらゆる細胞、骨の組織などは、全く異なる。異ならずしてどうしようかというほどの差である。

辰巳芳子の展開料理


このくだりを読んだ時、かなり衝撃を受けた。

そして、「このままではまずい、やらねばならぬ」と思い、即実行に移した。

ただ、本に書かれた通りをそのままには出来ないと判断。
自分流に改善を重ね、現在の形に落ち着いた。


それでは、私流のとっても簡単な出し汁をご紹介。

・お鍋に4人分の水を入れ昆布を流水でさっと洗って入れる。(5~6㎝角)
 火は弱火のまま。
・ぐつぐつなってしばらくしたらお茶パックに入れたかつお節を入れる。(ひとにぎり位)
・しばらくぐつぐつしてから火を止め、かつおパックを引き上げれば完成!

簡単でしょ!

昆布は流水でささっと洗う。
テレビで乾物屋さんが、昆布は洗っても大丈夫と言ってたのでそれを採用。
昆布の味はしっかりと出てくれる。
慣れてくると昆布の味の違いが分かってくるので、色々試すのもあり。
私はコクのある方が好きだから、道南産の昆布を使っている。

かつお節は自分でお茶パックに詰めたものを使う。
目一杯入れなくてもかつおの味もちゃんと出てくれる。
詰めるのが下手だけど、布で漉すとかは絶対無理だからこの方法を採用。
本格的なかつお節でなく、スーパーによくあるタイプのもので充分。

慣れてきたら、量は自分で加減してみてほしい。


どうです。
簡単でしょ?
普段はしなくても、いざという時にささっとだしが作れる人ってかっこいいよね。絶対。

続けていけば、身体もきっと変わってくると思う。
よければお試しあれ。


どうか、元気いっぱいな日本人が増えますように!






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