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ワタシノ足跡第一四章〜使命、そして特命〜


派遣社員という形でアサヒビールの仕事に携わり初め
半年くらいたったある日のことです。

結論を先に言うと
お酒を売る仕事やお酒を楽しむ時間の演出の手伝い
そんな仕事なんですが、
これが

今、自分に与えられた使命

使命なんだと
答え合わせのような出来事がありました

仕事の経験が半年経ち
新たなチーム編成で職務を遂行するスタイルに
変更がありました。

エリア事に私達7人各自がリーダーになり
パートさん4、5人とチームを組み
エリア事に酒屋さん・スーパーマーケット
ディスカウントストアー・ドラッグストアなど
各自担当店を持ち各月のプロジェクトを行うという
スタイルに変わりました

その他に居酒屋さんなどの
飲食店を担当する部署もあります。

【今月は
 スーパードライのロング缶(500ml)の売場の拡大
 ※フェイスアッププロジェクト】

※フェイスアップとは
 コンビニの棚で例えるなら

 コカコーラが2列、ペプシコーラが2列並んでいたら
 コカコーラを3列にしてペプシコーラを
 1列にしましょう!など売り場面積を増やす
 施作のことです。

 他のメーカーの終売商品や売れ行きの悪い商品の
 情報を把握していますから、そのような商品の
 フェイス数を減らして自社商品を増やす

 コンビニの棚の面積も限りがありますから
 新商品が出る度に各メーカーのこの攻防が
 あります。 

 また棚位置の高さや右左のポジションで
 商品の売れ行きが俄然違いますから
 優位置の攻防もあります                                     

 コンビニにある冷ケースが右開きなら
 目線の高さで左右の中心くらいにある商品が
 売り上げの良い商品か
 もしくはその店舗の推しの商品という感じです

この画像は各アイテム3フェイス均一になってます

こういったプロジェクトが
ビール・発泡酒・新ジャンル(第3のビール)
チューハイ・焼酎・洋酒
各カテゴリーにひとつずつあります


ある日、自分のエリアのお酒のディスカウント店で
スーパードライの店舗入口で大型陳列の作業応援に
呼ばれました。

初めて訪れる店舗でした

しばらく、作業に集中してひと息つき
店内をチェックしている

その時です

この店舗でビールケースを並べている

このシーン

どこかで見たような

驚きました‼︎

3年程前に御寺で修行中に読経を読んでいる際に
スイッチが入り画像やショートムービーが
脳内に浮かぶ。

詳しくは↓第七章に書いていますが

その脳内に浮かんだショートムービー
そのまんまの場所・店内景色
まったく同じだったのです。

読経中は『何でビールケースを並べてんだ⁈』
と思っていましたが

3年後の自分を客観視していたのです

ドラえもん的に言うとタイムマシンに乗って
のび太が未来の自分が将来を見る
そんな感じです。

ドラえもん・タイムマシン

これはホントに驚きました!

御寺から離れて
1年半後にまさかこんな事があるなんて。

もしかしたら、この経験も神仏の導き⁈


般若湯(はんにゃとう)という言葉が
仏教界にはあります。


本来僧侶は「不飲酒」といって
飲酒は禁じられているのですが
昔々の寒冷地などの僧侶が凍死ぬの塞ぐために
体温を温める為に少量のお酒を呑んで
眠りについたという話もあり、
命を守るための水と言うこともあって
こういう間接的な表現になったらしいです。
般若酒(はんにゃとう)

ひとの喜びを倍増して悲しみを軽減したり
喜び悲しみ労いを分け合い
共有する事も出来るのがお酒

そんな役割りのお手伝いができたらいいな!


そんな想いを胸に誓い、この職務に応募した

不慣れな大企業の気質に
ついていくのが必死だった

他県は私の仕事のポジションは多くて5人
大都市 福岡でも5人
鹿児島は7人
結果を出せない者はドンドン退職させられる
即戦力にするために中途採用なのだ

そんな話を他県の方から
耳が痛くなるほど聞いていましたので

【徐々に】

なんて事を考えず
必死に結果だけを求めていました

この正夢のようなシーンを確認した瞬間

『初心』を忘れていた自分を猛反省して

これが!この職務が今、自分の使命なんだ‼︎

ふたたび、自分に誓いを告げました

前記の芋焼酎王国鹿児島での
『麦焼酎かのか』販売の開拓
これも使命だったのか。

そう想いました


その頃から
私は上司から呑み会などの席や
こっそり会議室に呼ばれ
例えば

『ウイスキーの前年比の売り上げが悪いから
 本社からのプロジェクト以外に
 君はウイスキーに特化して動いてくれないか‼︎』

そんな特命を受ける事が度々ありました

私にとって身分不相応な大企業で働く上で
自分の居場所や存在のため

そして使命感。

シャカリキに特命に応じていました

ある日定例の九州ブロック会議にて
全部門前年度達成率1位

同率で私と福岡の同じ年の男性が表彰されました

不思議なことに
この男性とは今でも仲間ですが

牡蠣事件の際に新人トレーナーの松○さんが
『あんた達、近いうちに良きライバルになるから
 切磋琢磨しなさいよ!』
と紹介された事がありました。

彼は実家が神社でいつかは神主になる
私は御寺から飛び出した僧侶

神社には御神酒
仏教には般若湯(はんにゃとう)

御神酒(おみき)とは、
神様にお供えするお酒のことで神社や神棚でお供えする神饌(しんせん)のひとつです。
神饌とは、神前に供えるお酒や食べ物のことで、お餅や魚、野菜や塩などがあります。

神仏ともに御酒は欠かせない物なのです

私と彼の当人だけしか知らない話でしたが

神社と御寺のお使い人ふたりが
アサヒビールという大舞台で
全部門前年比達成率首位争いをしていたのです。

つづく


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