漫才『結婚式に呼ばれた時用の漫才』

「僕が新郎の友人の〇〇で。」
「僕が新郎の友人の△△です。」
「新郎との関係性だけでも覚えて下さい。」
「我々の名前を覚えて欲しいとこなんですけどね。」
「新郎新婦の事知ってるよーっていう方どれぐらいいますか?」
「全員知ってるよ。知らない人がいたら部外者だよ。新郎の□□くんとは何か思い出ありますか?」
「思い出はいっぱいありますよ。あっそう言えばこの間スーパーに行った時 、あれ?□□くんがいて、こんなとこで会うんだなーもう学生以来で久しぶりだけど全然変わってないなーって思って声掛けたら、全然知らない人だったんですよね。」
「…何の話だよ。すっごい無駄な時間。」
「本当に□□くん結婚おめでとう。」
「どのタイミングで言ってんだよ。」
「休みの日スーパー行って買い物してたら、あれ?□□くんだ。いやー久しぶりだな。そりゃそっかこの辺住んでるって言ってたもんな、世間は狭いもんだなって思って声掛けたら□□くん似の全然知らない人。」
「□□くんの思い出話したいのに、一切□□くん登場してない見間違いしたお前の話。」
「□□くんは登場してるだろ。」
「その場に居るのはお前と知らねぇ人だろ。」
「顔も服装もそっくり。あれ?□□くんこんなとこにいるんだ、そりゃそっか結婚したって言ってたな、えらいな買い物して家でも料理するのかな?って思ったら全然知らない人。」
「聞いたってその話。その時のお前の気持ちとかどうでもいいから。」
「ちょっと待って、この話嘘だと思ってる?」
「信じてるよ。□□くんと偶然久しぶりに会って、こういうことがあったんだよ、嘘みたいな話だねなら分かるけど、ただ人違いした話じゃねぇか。」
「その目は信じてないな。そこに□□くんいるから聞いてみようか?」
「□□くんに聞いても知らねぇだろ。」
「ちゃんと聞いてよ。__にある__スーパーね。」
「どうでもいい話の解像度上げんなよ。」
「店に入ったら生鮮食品コーナー。今日の晩ごはん何にしようかなーって歩いてたら…あれ?」
「知らない人だろ。」
「□□くんかな?」
「もう止めとけ。声掛けるな。」
「白菜1個丸々カゴに入れてて、え?令和のこのご時世、一人暮らしに白菜1個丸々買うには勇気がいるのにな。」
「いつの時代もそうだろ。」
「あっそりゃそっか結婚したって言ってたから2人分か。」
「毎回言うそりゃそっかって何?」
「白菜 えのき もやしをカゴに入れててもう鍋確定。鍋確。」
「勝確みたいに言うな。今から人違いするんだから負け確だろ。」
「こうなったらこっちももう鍋の口になって、よし俺も今日の晩ごはん鍋だなって思って、カレー鍋にしたんですよ。」
「鍋の口の奴がカレー鍋食うなよ。変化球じゃねぇか。」
「ほら入れた ほら入れた 糸こんにゃく入れたよ。」
「万引きGメンのやり口だな。」
「おい待てコラ!って声掛けたら全然知らない人。」
「ほら言わんこっちゃない。ずーっとおんなじ話しして何がしたいん?」
「これだけ言わせて。鍋だけに熱々ふーふーでいて下さい。」
「うるせぇよ。」

面白かったら購入ボタンを押して投げ銭をして下さい
よろしくお願いします。

ここから先は

14字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?