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植田日銀総裁発言=年内マイナス金利政策修正の可能性について

9月10日(日)植田日銀総裁は報道機関のインタビューに答えるかたちで、「条件さえ整えば年内にもマイナス金利解除の可能性はあり得る」、更に「解除の前提となる条件についても年内に整う可能性はある」という内容の発言しました。
私はこの報道を見た瞬間、これは大きな影響が起きるとイメージしました。
大きな影響を受ける可能性がある現在の状況を以下に列挙します。
・マイナス金利政策の影響で内外金利差が大きく現在も健在である円キャリートレードへの影響。
・金利が相対的に非常に低い日本円は調達通貨であり、日銀マネーが世界の様々なマーケットの流動性に大きく寄与していることへの影響。
・内外金利差が大きいことで円売り、外貨買いの動きが活発であり、円安が大きく進んでいることへの影響。
・円安を背景に海外投資家から見た日本の株価は割安に見えてきたことへの影響。
類似している内容もありますが、どれも日銀による長きに亘るマイナス金利政策が大きな原因で起きている現象です。
9月11日(月)のマーケットは、日経平均が139円安、為替は一時円高になったもののほぼ横這い、長期金利は0.69%。
株と為替への影響は小さいと言えます。長期金利についてはこれまでの居所0.65%近辺から0.69%への上昇ですから小さいとは言えません。
私見ですが、マーケットの反応は鈍いと感じています。
10年にも及ぶ超金融緩和、異次元緩和、非伝統的な金融政策という大実験が終焉を迎えようとしています。
こんな反応で終わるはずがないと思います。
私だけでしょうか。
身構えているのは。。。


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