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水からお湯になる瞬間が、最高の至福

いつからなのか、日本の給湯システムは
素晴らしく、
キッチン、お風呂、洗面台。
ハンドルを左右に動かすだけで
水からお湯まで温度を自由自在に
選べます。

水、お湯、に別れた蛇口世代の昭和に
育った私には、この水回りの進化の
恩恵に授かれることは、かなり
ラッキーです。

とはいうものの、近代の進化した
給湯システムであっても、
水からお湯になるまでに少し時間がかかる。

それが、実にいい。  

ハンドルを上げて、ジャーと出てくる
冷たい水の時に敢えて両手を差し出して
冷たさをじっくり味わい、
じわじわと温度があがってくる感覚に
ただ集中してみる。

このじわじわと、温度が上がってくる
感じの心地よさが最高に至福。

お、なんか少し冷たさが緩んできたぞ。

その瞬間が幸福度マックス。

その後、十分にお湯になった所で
一旦湯を止める。
石鹸で手を洗う。
そして、また再び湯を出す。
この時は、いきなり湯が出る。
この感じ、

君、わかってるねぇ~。

と、シンクに言いたくなる。
そして、手についている泡をゆっくり流す。
足湯ならぬ、手湯。
ふぅ~。幸せ~。

どんなに、しんどい1日だったとしても
家に帰ってきて、手を洗う時、
目を閉じて、水からお湯に変わっていく
この味わい深い体感に全集中すると
味わえる一瞬の癒し。

オススメです。



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