アディオス。クワガタ先生。
昨年の夏、
海外から一時国していた友人が、
日本滞在中に飼っていたクワガタ先生。
帰国時に、お国に持って帰れないので
頂くことになり、
その日から、我が家の一員になった
クワガタ先生。
次々とこの世を去って行く
カブトムシ達、
クワガタ先生の伴侶(つまりメス)も、
先立つ中、
彼だけが、越冬し、
2月になった昨日、
ついに亡くなった。
夫、息子は、
お世話に全く興味がないので、
もっぱら、私がクワガタ先生との
日々を送ることに。
毎日、霧吹きをかけ、
餌の残りを確認し、
クワガタ先生の様子を確認。
木の下に隠れていたり、
餌をもりもり食べていたり、
おがくずの中にもぐっていたり。
その様子をぼんやり眺めているだけで
癒された日は数えきれない。
彼が毎日やる事といえば、
隠れる。
食べる。
のっそり動く。
ザ・シンプル。
私の悩みは、ただの煩悩だな。
と、よく思ったものだ。
まるで悟りを開いた僧侶のようで、
いつしか、
我が家では、彼の事を
クワガタ先生と呼ぶようになった。
そんな先生も、去ってしまった。
淡々と生きる。
クワガタ先生が何を考えていたのか、
何も考えていないのか、
全く知る由もないけど、
わたしは、日々、
クワガタ先生に救われていた。
ありがとう、クワガタ先生~!
さようなら、クワガタ先生~!!
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