昨日死んだ。今日また生まれた。4 逃げる。
夫は、借金をこさえ。
長男は、学校がくそだ。と毎日愚痴を吐き、
あれを買え、これを買えと要求。
次男は、幼稚園なんか行きたくないと
朝からだだをこね、物を叩く、
母を叩く蹴る。
この毎日に、さすがに疲弊してきた。
連日、自分を死んだ事にして、
翌朝、また生まれた事にして、
ひーひー言いながら、
何だかよくわからないけど、
時が過ぎている。
そうしている間に週末が来てしまい、
そして、何が起こるかというと、
それぞれの過ごしたい週末の在り方が
一致せず、言い合いに。
譲る。
協力する。
共感する。
この機能が、弱いと、
常に言い合いになる。
さすがに、もう限界を感じた私は
1人、車を走らせ山へ逃げる事に。
1人で小山を散策。
幸い、人も少なく。
聞こえるのは、
風の音。
葉っぱの揺れる音。
自分が踏みしめる土の音。
一キロくらい登ったところで、
ふと、
山肌の土を見て、
何が起きても、
どうなっても、
いつか命は果てて、
結局、ここへ帰るだけ。
どんなに幸せな人生でも
悲惨な人生でもね。
(今は、土へも返してもらえないけど
元々は、土へ帰っていた訳だから。)
結局、何でこんなに疲弊しているのか。
ところどころに転がる少し大きめの石を
こんにゃろ。
と呟きながら、
蹴飛ばしながら、
山を下る事に。
続く
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