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第2部 「信念を貫く男が死んだ日」

 続いて第2部はラガーでショックを受けてる時に起きた出来事である。自分はヒューマンバグ大学というYouTubeチャンネルの動画が大好きだ。そのチャンネルには数年前からヤクザ達の漫画に声を吹き込んだ動画が上がっている。ヤクザ以外にも殺し屋など色々なシリーズがある。その中でも人気があるのが天羽組シリーズである。主人公は小峠というアラサーのヤクザである。天羽組長をトップとして、狂人兄貴が沢山いる天羽組の一員として修羅の世界を生き抜く姿が動画になっている。

https://humanbug.jp/story-amo



 そんな天羽組は去年まで関西の極道天王寺組と戦争をしていた。2022年夏頃に天王寺組が関東に侵攻してきてこの戦争は始まった。天羽組VS天王寺組の羽王戦争は1年以上続くロングシリーズとなったが、前後半に分かれる。今回はその前半の話になる。
前半戦では天王寺組の2大武闘派集団の一つ城戸派が侵攻してきた。トップの城戸丈一郎と高校時代からの後輩である浅倉潤の超戦闘者たちの集団である。城戸にとってこの戦争は重要な出来事である。この戦争で成果を出さなければ出世ルートからは外される。彼には強い信念があったのでそれだけは断じて受け入れられない。

https://youtu.be/zjqWZx9ZzHQ?si=VYQEKRY0YZnwnmTc



 なぜなら、彼の父はチンピラだったが組長になる夢を持ち、組長になったら城戸にいちごパフェをたらふく食べれるとよく話していたが、最後は鉄砲玉として死んだ。彼はその事をキッカケにして極道になった。そして後輩の浅倉は高校時代に学校で頭を張ってた城戸と喧嘩して負けた後城戸の姿に憧れ後輩となる。城戸の夢を叶え、その姿を目の前で見たかった浅倉はそれを信念にして極道になり、超戦闘者として活躍するが羽王戦争で城戸が組長になる事を夢に見ながら殉職する。
元から曲がる事がなかった組長になる夢という自身の信念は浅倉の死によりますます強くなる。自分はヤクザには何があっても成りたくはなかったが、どんな状況でも信念を貫く城戸丈一郎という男には憧れていた。

 そして2023年1月に事態は急変する。自分はラガーが亡くなってから1ヶ月も経ってないので正直正気を保っては無い状況である。この1月上旬の動画で、城戸は本部からタイムリミットを告げられ大勝負に出た。天羽組本部に侵入し天羽組長を暗殺する事だ。敵のトップに狙いを定め、情報撹乱などで武闘派組員達を自分のヤサがある街へ出向けさせ、本部に侵入する。この時点で城戸の未来は想像がついていた。そして下旬に後編が公開される。城戸は侵入前に城戸の策略を見抜いた組員と闘い、ズタボロの状態で組内に侵入する。天羽まであと1歩のところで組員達が戻ってきて、城戸は死んだ2人の思いを背負ってるため、最後まで天羽を殺そうと必死に攻撃するも阻止され、天羽組敷地内で父親と浅倉にまた会いたいという願いを残して殉職する。
俺の憧れた男がまた1人死んだその日は寂しい夜を過ごした。毎月のように憧れてた男達が亡くなるのは辛かった。4月ごろまでは自分の気分が良くならなかった。信念を曲げず貫き通せるような立派な男になりたいという思いも消えそうになったが、後になって再び燃え出したのは城戸丈一郎が残したものだと俺は思う。
今思えば俺が心の拠り所にしてたサブカルが自分へ悪い影響を毎月のように及ぼすなど異常な状態だったと思う。



https://youtu.be/O_bcJfrChhQ?si=F_Jc50iYX_td59eC

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