9月3日天声人語 書き写し

文章力アップするために、書き起こしをしてみようと思う。

この本に書いてあったんだけど、名文を書き写す、真似る というのが文章上達の秘訣だと知って。新聞の一面コラムが500字から700字と短く時間もそんなにかからない。構成力養成になるならこれはやるしかない!

ということで、まず先週金曜日の天声人語を書き写ししてみようと思う。

作家の田中小実昌が、行きつけの飲み屋のことをエッセーに書いている。酎ハイなどの値段を記した紙が壁に貼ってあったのに、ある時からなくなった。どうして?と尋ねると、主人のクマさんいわく「変動相場制になったのよ」

▼何日かして店に行くと、今日は高いよと言われる。「場外馬券を買ってスッちまった」からだという(「クマさんと酎ハイ」)お客には理不尽な話だが、主人の頭の中には競馬の勝ち負けに応じた何らかの計算式があったのかもしれない

▼保険の業界にはアクチュアリー(保険数理人)という専門がいて、保険金の支払い可能性を予測し、保険料をはじいている。統計学などを用い、商品を設計する。しかしコロナの感染力は、その計算を狂わせたようだ。

▼第一生命保険が扱っていたコロナ保険が販売休止になったと、昨日の紙面にあった。感染と診断されれば保険金10万円が受け取れる商品で、保険料は3カ月980円。それが感染者の急増により、やっていけなくなったらしい。

▼従来株に基づく計算がデルタ株には通用しなかったか。先の見通しにくさは、あるいは競馬以上かもしれない。一つの波が収まったと思うと次の波が来る。ワクチンが行き渡ることに希望をつないではいるのだが、

▼ワクチン効果を弱める恐れもあるという「ミュー株」が、国内でも確認された。ギリシャ文字を振り分ける変異株の12番目にあたる。最後の24文字目までに変異が終わるという予測があるわけではない。

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