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ローガイの研究

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高齢者はノロマで臭くてワガママで、年金や医療費で現役世代の荷物であり、残り時間を無駄に消費してるだけの生き物だ。などと老人を嫌っていた。そろそろ後期高齢者になる歳になって、やっと… もっと読む
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2024年1月の記事一覧

老いらくの・・・かな

数日間、風邪で寝たり起きたりしていた。やっと起き上がれて散歩に出たら、橋の上の向こうから時々会う女子高生が、自転車でこちらに向かって来る。 あの娘と初めて会ったのは、もう1年以上か、2年だったか・・・。早春の少し風の強い日で、何時ものように川の中洲にいる青鷺をスマホで写していた。そのまま他を撮ろうと何気なく向きを変えたら、向こうから来る自転車の女子高生の、チョットした風のイタズラを見てしまった。サッとスカートの裾を押さえたが、その時にスマホを向けたままで、目が合ってしまった

気楽な一人暮らし

独居老人は気楽で良い。けっして強がりではなく、慣れてしまうと意外と暮らしやすいものだ。暮らしにくくなる最大の原因は、周囲でとやかく言ってくる事だ。人の生活に立ち入って欲しくない。 盆と正月に、我が家に兄弟の家族が集まる。兄弟だけなら自分を含めて5人だから良いのだが、妹がアパートでは大勢が集まれないと、この時に子供達家族も集まってくる。従兄弟会を作るとか言っていたが、コロナで裁ち切れになった。この間に一人暮らしの快適さを知り、今年の盆からは断る事にした。集まるならせいぜい5人

年取ると寝付かれない

老人の一番嫌われる事は、時間の観念が無くなることだろう。 これには本人も困ってるのだが。 高齢者になると眠りが浅くなる。7~8時間の睡眠、などと言われてもそんなに眠れない。ノンレム睡眠が脳の疲れを取るとか、睡眠が成長ホルモンが、などと言われるが、老人は脳を使うことが少ないし、成長も止まってるので時間通りには行かない。 夜布団に入っても、1時間もすると目が覚めることもしばしばある。無理に寝ようとすると、逆に頭がさえてしまう。猫ではないが、家の中をウロウロし出すこともある。同

人間の「脳」力の不思議

朝の通勤時間帯になると、橋の上は両側からの自動車走行量が増える。今朝はこの約6mの幅を渡った高齢者を見た。そのわずかな切れ間を抜ける判断はスゴイ。時々ここを渡る高齢者を見るが、両方からの車両と速度を瞬時に計算して、ゆっくりだがサッと渡っている。今朝の高齢者も、見事に渡りきった。 自分も試そうと車道の前に立ってはみたが、足が少し悪く、あの老人ほど上手く渡れそうにない。しばらく流れを見ていて、車速と歩行速度とアクシデントを考慮し、たぶん渡り切れると思った瞬間を狙って渡った。残念

大腿部の有痛性筋痙攣

大腿部がつって寝付かれなかった。 真夜中にウトウトし始めた頃に、大腿部の強烈な筋痙攣で痛みと共に動けなくなった。ふだんは静かにユックリと伸ばすと治るのに、今回は逆側の筋肉が筋痙攣を起こしてしまう。何とも対応が出来ない。 居間にある「芍薬甘草湯」を取りに行こうとしたが、大腿部と足首周辺部にも痙攣が強く、激痛で動けない。ここまで酷い痛みと長時間続いたのは初めての事だ。廊下の壁を伝うように、転ばぬように、少しずつ移動して「芍薬甘草湯」を飲んだ。 何とか10分くらいで痛みは治まり、

正月早々、面倒な話題で盛り上がり

孤独を愛する「独居老人」としては、やはり集まる面々が・・・。 元旦早々、大盛り上がりをした話しで、 こちらも勝手に大盛り上がりしていた。 どうでも良い事なのに。 だから正月に集まるなど、面倒な事なのだ。 なまじ有るのは面倒な事だ。 何も無い事こそ、隠遁生活の楽しみが得られる。 「尊厳死の宣言書」で、いかなる治療も、疼痛管理以外は望まない。 理想とするのは、体力に任せた自然死である事を書いてある。 資産などと言うモノはほとんど無いが、 死後の整理としての「遺言書」を書いた。