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早春ブギブギPPU




はじめに


どうも、じゃみです。

先日、クーラシェイカーを見たんですが、素晴らしかったです。演奏のクオリティはもちろんのこと、新曲群を全面に打ち出したセットリストや、もちろん演奏はしていましたが、過去のヒット曲に囚われない姿勢、何よりファンの目線で創り出すライブの演出がとても良く、長年愛されるバンドの根底を垣間見ることも出来た一夜でした。また直ぐに来日してくれることを祈るばかりです。

さて話は変わりまして、

あれからPEOPLES POTENTIAL UNLIMITED(以下PPU)の音源をいくつかディグリまして、なかなかナイスな音源をいつくか見つけましたので5枚をご紹介します。新譜関連は次回からまた開始しようかと思います、とか言いつつまたこういう企画もやるかもです。

1.George Smallwood - Just 4 You[1979]

盲目のSSWによるグッドグルーヴ

この方、レアグルーヴの界隈では結構有名なミュージシャンみたいでして、アルバムとしては自主制作の本作のみではあるものの、その後も亡くなる2000年代まで演奏活動、録音活動をしていた様です、それらの音源もPPUから出ています。さて本作の内容ですが、まさかこんなにもハイクオリティなアルバムがしかも自主制作でリリースされていたとは驚きです。ダンサブルなファンクソングからグルーヴィなミドルナンバーから聴かせるバラードまで隙がなく、まさにレアグルーヴの名盤です。George Smallwoodの歌声も変に粘り強くなく、適度な力加減の抜き具合があるのもポイントです。
じゃみスコア 86/100 点


2.CEE O FUNK - LOOK INTO YOURSELF[2022]

ドープなシンセブギーファンク

PPUから音源をリリースしたフランスのSpaced Out Krewのメンバー、Marius CyrilouとOlivier Azemarを中心にその他エレクトロファンク界隈のミュージシャンを集め結成したバンドだそうです。そしてサウンドですがP-FUNKやPRINCEのファンクアプローチを全面に押し込んだ、スペーシーなニューウェイブエレクトロファンクで、フランス語の女性ボーカルがセクシーさを醸し出し、不穏なキーボードサウンドがP-Funkらしいサイケさも演出しています。なお本作は2020年から2年間の間に制作した音源から厳選した10曲とのこと、かなり良いアルバムなので、他の未収録音源も是非聴いてみたいところです。
じゃみスコア 82/100点


3.Spaced Out Krew - S.O.K.[2021]

まるで80年代から抜け出したシンセファンク

CEE O FUNKのメンバーであるMarius CyrilouとOlivier Azemarの本家グループ、Spaced Out KrewによるデビューEP。まるで80年代から2021年まで凍結されていたかのような深みのある図太いシンセベースと、ウワモノのサイケデリックでスペーシーなシンセとのコンビネーションが素晴らしく、勝手に身体が動いてしまう心地よいグルーヴ感満載のEPで、何度でもリピートしたくなる小作品です。 
じゃみスコア 80/100点


4.ROBBIE M - DANCE WITH ME[2018]

Midnight Expressのリーダーによる現行80sシンセファンク

この方、かつてはMidnight Expressというバンドでリーダーをしていたそうで、PPUが音源の再発を手掛けたことで再び脚光を浴びたそうです。そんなROBBIE MがRAM Music Productionsという自前の新設スタジオで制作された本作ですが、80s感溢れるシンセ・シンセベースやボコーダーを駆使した楽曲の数々は、例えるなら2010s年代のZappと言っても良いと思います。ジャケットを含め自主制作溢れる本作ですが、80sにレイドバックした作風のクオリティは十分です。
じゃみスコア 77/100点


5.ALEX FERNET - LUCIDANOTTE[2023]

イタリアのソロアーティストによるキラキラブギーファンク傑作

イタリアのミュージシャン、ALEX FERNETによるデビューアルバムなんですが素晴らしすぎますコレ。7曲というコンパクトなアルバムであるものの、サウンド面は最高にクールでスタイリッシュで煌びやかなブギーディスコファンクな内容です。しかしながらアルバムということもありコテコテになりすぎず、バラードやミドルテンポチューン、疾走するシンセポップと軸はブギーファンクであるもののバランスの良い楽曲構成です。やや系統は変わるものの、個人的にはSteve Lacyが好きな人なんかにもお勧めできる1枚かと思います。
じゃみスコア 92/100点


おわりに

いかがでしたでしょうか、個人的に今回の5枚はALEX FERNETのアルバムが1番の収穫だったかと感じております。そして調べるたら調べるほど沼ってしまうのもまた事実で、同系統の関連するアーティストでDANTE ELEPHANTEやDONNY BENETも本記事を書いていて気になるところでもあったりします。ここら辺もいずれnoteに書ければと思います。ではまた。

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