見出し画像

ブリちゃん作品史



はじめに

どうも、じゃみです。

いやあ、Brittany Howard最新アルバムめちゃ良かったですよね。本作をもってちょうど彼女の関連作品が5枚揃ったので、ここでじゃみ視点で各作品を振り返ってみようかと思います。それではどうぞ。

Alabama Shakes - Boys & Girls[2012]

初作にしてブルースロックの名盤

言わずもがな、ブリタニーのキャリア初期にしてその年のグラミーで3分門にもノミネートしてしまったブルースロック10s名盤とも言えるアルバム。
とても20代前半のメンバーによって作られたとはまるで思えない洗練されたこのサウンドはもはや感動すら覚えるレベルで、多くの批評家が頷くのも納得の内容です。現在35歳の彼女ですが、まさか23歳の時点でこれほどの作品を作りだしてしまうのは流石としか言いようが無いです。貫禄ありすぎるブルースロックの本作、ブリタニーの歴史はここから始まりました。
じゃみスコア 92/100点


Alabama Shakes - Sound & Color [2015]

タイトに進化した2ndアルバム

衝撃的なデビューアルバムからリリースされた2作目の本作は、前作の泥臭さとは一転、ソリッドなサウンドが特徴な内容となっております。雰囲気も前作のゆるさとは売って変わり、ソウル・ファンクを強く意識したグルーヴ感となっております。とにかくタイトな2作目です。
じゃみスコア 85/100点


Thunderbitch - Thunderbitch[2015]

ガレージロックに傾倒したサイドプロジェクト

Sound & Colorと並行して作られたサイドプロジェクトThunderbitch。
さて内容ですが、Sound & Colorと比較するとかなりガレージロックに寄った内容になります。しかし実際のところ、Sound & Colorでの作風を鑑みるあたり、多彩なブリタニーにとっては、Thunderbitchのようなアプローチを求めるのは必然だったのかなと思うところではあります。
じゃみスコア 80/100点


Brittany Howard - Jaime[2019]

バンド時代とは異なる方向へと変化した1stソロ

Alabama Shakesでの活動に終止符を打った翌年の2019年にリリースされた1stソロアルバムとなる本作は、これまでの力強さに導かれるようなバンド時代のサウンドからは一転、歌唱スタイルは時にリズミカルで、時にシルキーさを帯びた優しく、高らかなソウルフルなものへと変化し、バックのサウンド面も様々なアプローチを模した、これまでの彼女には見られなかった多彩なサウンドへと変化しました。参加メンバーも凄く、ときに打ち込みの様にも聴こえてしまうドラムはVulfpeck界隈でもお馴染みのNate Smith、鍵盤にはRobert Glasper、ベースにはAlabama Shakesから引き続きZac Cockrellが参加した強固な布陣となっています。ブリタニーに音楽のイントロダクションを教授した故人の姉ジェイミーをタイトルにした本作。彼女の個性がいかんとなく発揮された1stに相応しい充実作です。
じゃみスコア 90/100点


Brittany Howard - What Now[2024]

前作を踏襲し更に飛躍した5年ぶりの2nd ソロ

コロナの大流行を経て前作から5年ぶりの2ndソロアルバムとなる本作は、前作の表現を踏襲しつつ、往年のプリンスのようなアレンジメントのサウンドも取り入れた飛躍作となっております。リズム隊は前作と同じくNate Smith、Zac Cockrell の二人が土台を勤めています。より洗練され、多彩な方向へと進化するブリタニー。これから先どんなサウンドを見せてくれるのか本当に楽しみです。
じゃみスコア 88/100点


おわりに

いかがでしたでしょうか。What Nowはたしかに高品質な2ndアルバムですが、僅差で僕は前作派だったりします(サウンドの展開や表現の成長としてはもちろん本作に軍配が上がりますが...)。是非一日も早く来日公演が観たいところです。なんなら今年の夏フェスにでも来てくれないかなと思うところです。全然準ヘッドくらいなら行けそうですし。それではこの辺で。ではまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?