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まさかテレタビーズのアルバムに癒やされるとは思わんよホント


はじめに

どうも、じゃみです。もうすぐ春の風物詩、パンクスプリングの開催が迫っておりますね。今年はクリマンの本気度がすごく、両日ともバンド活動の引退を発表したSum41(土曜)、NOFX(日曜)がヘッドライナーを務める内容となっており、その他目玉としては一日目はNeck Deepやお馴染みのゼブラヘッドなど、二日目はハイスタやなんとダムドなど、往年のパンクファンも、新参パンクファンも満足できるラインナップとなっております。あいにく僕は参戦できませんが、なんとかNeckDeepはいつか観たいなぁと心の底で思っている次第です。では今週の5枚、行ってみましょう。

1.MUSEMENT - Song Pavilion[2023]

例えるならCrimson/Redのような

いやあ今作、もっと早く触れるべきでした。かつてカーネーションのメンバーでもあった矢部浩志さんが、病気療養を経てリリースされた本作ですが、ユニークな点としては楽器パートすべてをプログラミングで作成しており、更にボーカルパートをSynthesizer Vを用いた音声合成で手掛け、歌詞も矢部さんが書いているという、オール矢部浩志氏による作品なんですよね。さてそんなサウンド面なんですが、素晴らしいメロディ感、コード感、そして全編に渡るプリファブ・スプラウトや後期Gangwayのようなキラキラとした音像と、どことなくDIYを感ぜさせる音像が重なり、まるで長らく埋もれていたネオアコ作品を聴いているかのようで、またどこか新鮮な気持ちにもさせてくれます。 じゃみスコア 87/100 点


2.Teletubbies - The Album[1998]

チルドレンミュージックに見る名盤

テレタビーズといえばイギリス発の大人気幼児向けテレビ番組ですが、1998年に実はサントラが出ていたなんで皆さんご存知でしょうか。このサントラ、基本的にはソフトサイケポップ・ドリームポップな雰囲気の内容なのですが、収録されている一部のアンビエント・ニューエイジ路線の楽曲のクオリティがかなり高く、本当に幼児向けの音楽なのかと疑うほどだったりします。とはいえ単純に作品としての全体の質は高く、聴く精神安定剤よのうな癒やしと、ほんわかとした気持ちを得られるアルバムだったりします。 じゃみスコア 70/100 点


3.Minami Deutsch - Fortune Goodies[2022]

反復するベース・リズムへの陶酔感たるや

友人に教えてもらってその存在を知ったのですが、日本人で構成され、北欧を中心に活動するバンド、Minami Deutsch素晴らしいですね。今年7年ぶりの来日公演も決まった彼ら、さすがクラウトロックを独自昇華しただけあり、ベースを基調とする、反復を繰り返すバンドアンサンブルがクールで、そこにプログレッシブな要素やサイケデリックな要素が加わり、ソリッドなのにどこか浮遊感を漂わせる音像となっております。今作が現時点で最新のアルバムになるのですが、作品を重ねるごとに洗練されより複雑に、そして音はよりクリアに進化しており、2024年の現在一体どんなパフォーマンスをここ日本で見せてくれるのか楽しみです。 じゃみスコア 82/100 点


4.Neck Deep - Neck Deep[2024]

この2024年にこんなパンクが聴けるなんて

本作は2010s世代のポップパンクバンドの5枚目にしてセルフタイトルによるリリースのアルバムです。ボーカルとリズムギタリストを除いて何度かメンバーチェンジを繰り返しているものの今年で12年目を迎える彼ら、さすがセルフタイトルというだけあって突き抜けるようなポップさとドライブ全開のバンドサウンドは十数年近くポップパンクを追ってきている私や、Y2Kド世代のポップパンクフリークの心をわし掴みしてしまう、どこか懐かしいのにレコーディングの進化もあってかむしろかえって新しい感覚すら与えてくれる、現時点で今年パンク部門No.1と言っても過言ではない仕上がりとなっております。今年のパンクスプリング、SUM41のサポートで来日公演を行う彼ら。きっと素晴らしいパフォーマンスを見せてくれることでしょう!!行きたいところですが諸々の事情で行けないのでサマソニに期待大です(流石にそんなすぐは来ないでしょうけど・・・) じゃみスコア 95/100 点


5.SCOOBIE DO - Beach Party[2001]

奇抜な発想がマジックを生む

SCOOBIE DOは知っていたし、好きなバンドのひとつなんですが、このアルバムは実は未聴でして、最近SNSで紹介されていたのをきっかけに聴いたのですが、コレがびっくりするほど新体験でした。というのもやってることはメロウでファインキーなのに、サウンドミックスがゆらゆら帝国も顔負けのノイジーさを放ちハードでガレージな音像なんです。それもそのはずで、SCOOBIE DOの彼ら自身がゆら帝のミックスダウンを参考に取り入れたようで、それがこんな斬新な化学反応を起こすとは夢にも思わないわけで。あとにも先にもない稀有な名盤です。 音楽ファンにもスクービーのファンにも語り尽くされてるでしょうから多くは述べませんが、ともかく今このタイミングで聴くことができてほんと良かったです。 じゃみスコア 98/100 点


おわりに

毎週思うことですが、ホント世間のリリースペースって早くて、全然追いつけないのが実状です。ほんともうみんなカニエくらいドがつくほどマイペースでも全然いいと思うんですけどね。(それではレコード会社が許してくれなさそうですが・・・)まあともかく私はわたしなりに、マイペースに毎週気になる5枚をピックアップしてnoteを更新していこうと思います。ではまた。


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