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私の投稿に何度かボランティアサークルのお話があった気がします。大学生に中古教科書を販売しその売上を途上国の子どもたちの支援金にあてるという活動をする全国規模の学生起業団体です。

つい昨日までのお話。23日から26日、淡路島にて3泊4日の全国合宿に参加しました。

参加というより開催の方が近いかもしれません。今回の合宿では私は係を務め、およそ100人で過ごす4日間のために、9人の係で半年間準備をしてきました。

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まいです、ごきげんよう❀

合宿の準備って何?と思われるでしょう。この合宿は淡路島を観光したりバーベキューをするような遊びメインの合宿ではなく“研修”なんです。

全国に支部をもつこの団体は中高の部活のように対面で集まることはなかなかできません。支部ごとに状況も進捗も異なれば一つの団体としてのまとまりを失うので、年に2回全国合宿を行い、活動への意識を高めたり認識をそろえる必要があります。

係はそこでコンテンツと称した講義を一人一本準備し、参加者同士のディスカッションの時間を設けながらより多くの金額を寄付するための戦略などのプレゼンをします。

私も3日目のコンテンツを担当し、結果とても良い形でやり遂げることが出来ました。あとはこの戦略や考え方をそれぞれ各支部に持ち帰って実績に繋げてもらうのみです。

私は昔から人前で話すことが得意で適正だと認識しています。しかし今回わかったことはそれ以上に“表現方法”として講演が好きだということです。

もともと芸術でもなんでも形にないものを形で表現するということが好きですが、講演がこれにあたるとはこの日まで気づきませんでした。新たな自分を知れたのか、生まれたのか。どちらにしてもおめでたいです。

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この全国合宿は、現在活躍している先輩たちが、今の自分の原点だとも言う重要なものであることは噂で聞いていました。実際過去には、退部前の記念として行ったはずが、モチベーションが上がりまさかの支部長になって活躍した人もいたようです。そんな話も聞き、コロナを乗り越え3年ぶりの対面開催に係としてその重要さを理解したつもりでいながらも、オンラインでしか参加したことのない私にはそこに実感というものが伴っていませんでした。

しかしどうでしょう。いざ大変な4日間を終えるとき、私の活動に対する意識や意欲は全くの別物になっていました。係としての責務を終え、全国のみんなと実際に会い大笑いし、ここまで築き上げてきてくれた先輩たちの引退に涙したこの4日間、ここに思いが湧かない理由がなくなっていました。

初めて「あ、私たちは全国でワンチームなんだ」ということを実感し、そのとたん別れが淋しくなりました。

なるほど。これが対面とオンラインの決定的な差。知識や大事なことを経験することはできるけれど、体験はできない。記憶として残るけど思い出として保存されにくい。

人間はやっぱり喜怒哀楽を肌で空気でわかちあう生き物なんだと思います。

心地の良いことを「あたたかみがある」というけれど、そういえばオンライン時代に突入して以来、久しく使っていなかったなぁ。