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かすかなるむぎぶえ
※この作品は、事実に基づいたフィクションです。
溜息
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はじめまして。ブログ部新入部員の あやめ です。よろしくお願いします。
自己紹介が、苦手です。自分のことを一言で言い表そうなんて到底無理です。
私は非活動的です。かろうじて今ここに居るけれど、一歩間違えればどうなっていたか、そんな不安定な者です。
書かせていただいているくせに、書くことがありません。もっと厳密にいえば、誰かに見てもらうような大したことをしていません。体調は不安定、趣味なし、恋人もなし、サークルも行かなくなってしまいました。学校と家とを往復するだけ、課題をこなし、日々をただ消化するロボットのようなモノです。いや、今のロボットは非常に性能が良いので、ともすればロボットにも劣るのです。ですから、ここでみなさんに披露できることが、おそらく、0です。
ゲームもマンガもわかりません。ちょっとずつ、つまみ食いならしたことがありますが、推しとかそういう熱を持った取り組み方はしていません。テレビもあまり見ません。ドラマは、古い刑事ドラマばかりを、気が向いた日に少しだけ観ます。かといって、外には出ません。外での遊び方を知りません。遊ぼうと誘える友達も大していません。高校もろくに行かずに(体調が悪いなどの理由で毎日登校せずに)卒業してしまいました。
じゃあ、いつもなにをしているの?なんと、なにもしていません。寝ています。この世に存在していないも同然!なんということでしょう
だからしょうがなく、不本意ながら、心外にも、私自身のことを書きます。私のこれまでの人生は、これでいて、結構起伏がありました。もしもあなたが今後も私のジメジメした文を読んでいただけたなら、自己紹介が苦手な理由も、初回だというのにネチネチジメジメもじもじしている理由も、話すネタが無い理由も、全部分かっていただけると思います。
それに、私小説みたいなものを書いてみるのが夢でした。
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これでも対面では、しっかりしているなどと言われるのです。授業なんかでは、わりとはきはき発表もできるし、ずけずけ質問もできます。もし、私に一度でもお会いしたことがあるあなたなら、その落差に、今驚かれているところだと思います。その落差が生じる理由も、このかたい言葉遣いを選んで使用している理由も、もしかしたらわかるかもしれません。
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信じ難いですが、私は「特殊」らしいです。一般の道から外れている、みたいな意味で特殊です。(「ああ、なんだ。自分で特殊とか言っちゃうタイプね…」なんて思って画面を閉じないでください。私もそう思います。もうちょっとで終わりますから。)
この特殊ということを、大人になって、イタくてとても書けなくなってしまう前に、まだ、若気の至りねと許してもらえる内に、書いてしまいたかったのです。誰かに見てもらいたい、というより、どのくらい通用するかしないかを実験・観察してみたかったのです。みなさまにはここまでお付き合いいただいたのに、私の実験などにつき合わせてしまってごめんなさい。
恥ずかしながら、僭越ながら、私のことをまずはゆっくり書いていきたいと思います。
これは、私が私のためにやっていることであり、みなさまはそれにつきあわされる、被害者のようなものなんだと思って、書き進めます。
初回から長々と失礼しました。
併記
一、授業で、あの太宰治が、グダグダうじうじ言い訳を並べているところをみました。なんだ、太宰でそうなら私が言い訳したって良いだろう、とうれしくなりました。そういうわけでこのような辛気臭い文章です。これは、未来の私のための言い訳であり、私にとっては非常に大事な工程なのであります。
一、「公的文章」を書くことがこんなにも恥ずかしいものだと思わず、安請け合い的に首を縦に振ってしまいました。でも話を伺ったときは、確かに面白そうだな、と思ったのです。こんな、変にカッコつけたジメジメの文を、誰かーお父さんあたりーに読まれてしまったら、私はもうダメです。今まで一生懸命良い子になろうと、「良い子」の積み木をチマチマ積み上げてきたのに、総崩れです。ダメです。5年後の私が部屋の隅で体育座りになって泣き出すくらい恥ずかしい。どうしてさっき、太宰「大先生」と私が同じだなんて思ったンだろ。
さて、ここまで丁寧に、慎重に、くどくど警告しましたので、もう「暗い」なんてクレームは受け付けません。私は知りませんからね!私だって嫌な文だな、と思いながら書いていますからね、もう知りませんよ
嘆息
※この作品は、事実に基づいたフィクションです。