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鰹節職人さんのこだわり

「私の腹筋は割れている。まだ見えていないだけ」と念仏のように唱えている38歳です。
先日テレビの対話番組で、鰹節職人さんの話を見ました。

鰹を煮て蒸して燻製にして、鰹節にする前の節の状態にする仕事です。
最近ではオンラインショップングや、食育オンライン体験などで宣伝もしているようです。

41歳くらいの職人さんが鰹節の自営業をしていて、いくつかこだわりを紹介していました。

まずは、節のカッコよさを追求すること。
鰹節になる前の、茶色い塊の状態を節と呼んでいるようです。
その節を作る時に、いかにカッコいい姿に仕上げるかで美味しさにも影響があると言っていました。
かっこいい形にするためには、鰹にストレスを与えないように捌く必要があったり、最終の仕上げで一つひとつを丁寧に削っていくことがコツのようです。
削る前だからどんな形でもいいというわけではなく、カッコよさを追求するところが、プロの姿を感じました。

次に、燻製にする時に音楽を聞かせていることです。
音楽の中でも、クラシックのモーツァルトを聴かせているようです。
鰹に含まれる水分に音楽の波長が良い影響を与え、カビの発酵をサポートしてくれるようです。
ただの商品ではなく、生き物を扱っていると捉えているからこその発想なのかなと感じています。

最後に、これはこだわりというよりも、気づきだったみたいですが、鰹の節をそのまま販売するよりも、節に切れ目を入れてあらかじめ鰹を少し剃った状態の方が売れ行きが良かったようです。
これは、節をどこから削っていいかわからないという声がお客様から多く、この職人さんのおすすめのひと削りをしてほしいという要望だったようです。
カッコよく整形した鰹の節に切れ込みを入れてから販売するのは本望ではないようでしたが、顧客が求めていることに気づけたことは大きな収穫だったようです。

お客様に届き、調理される過程で形を変える商品だとしても、プロとしてカッコよさに妥協をせずに整形をするというポリシーはとても刺激になりました。
機会の方に合わせて大量生産では出せない良さがあるのだと思います。

本日も最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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