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#12 「戦わなくてはいけません」

エホバの証人二世にとって運動会は二つの意味で「戦い」です。

一つは、教理として避けるべき「戦い」
戦争や偶像礼拝に関係する種目が盛り沢山で、正直運動会に参加すること自体気が引けます。

もう一つは、二世側の「戦い」
まず、先生に参加できないこととその理由を伝えて、練習の時点から見学します。
騎馬戦や応援合戦なら仲の良い女子と話したりして、なんとかやり過ごせるのですが、行進となるともう隠れようがありません。
ひとりぼっちで一人観客席に座って見守るので、生徒から、先生から、親から向けられる目、目、目……。
そんな中でも「自分は間違ってない」と、孤独と戦い続けます。

そもそも参加禁止の種目は、親の判断(+周りの信者の助言)なので、家によってまちまちのようです。
現に母は、「行進がダメなんて言ったっけ?」と忘れていました。
さすがに行進ぐらい良いと思います。

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