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2019年に出会った音楽と (1)

 散々、Twitterでつぶやいてるので皆様ご存知かと思いますが、大事なことなので何度でも書きます。2019年、色んな音楽に出会った中で一番の幸せはPeach sugar storyを知ったことです。

 山梨発のウィスパーボイスアイドルです。今年の5月にお披露目されました。さて、アイドルに詳しい方はPeach sugar snowというグループを覚えてる人もいるかもしれません。もう7年位前になるでしょうか?山梨の3人組で年齢の小さな女の子がウィスパーボイスで美しくも儚い世界を歌うと話題になりました。色んな人(もとい一部のマニアックな方々)が凄い!と褒めているので、当時アイドルにハマったばかりで好奇心旺盛だった僕も早速聴いてみました。

 すぐにその美しい曲の虜になって、CDを買い揃え愛聴していました。ライブも見てみたいなあ…と思いつつも当時はまだウブだったので広島以外に遠征するという選択肢がなく、ひたすらCDを聴いたり動画を見るだけでした。
 やっとライブを見たのは2015年3月大阪です。メンバーは2人になってましたし、結局この一回しかライブを見ることはできませんでした。でも、大好きだった歌が生で聴けて幸せでした。Pssの曲を手掛けているのは小林清美先生です。アイドルよりも清美先生の方が可愛い!という冗談なのかネタなのか分からないツィートを何度か見たことがありました。この日、物販で清美先生を初めて見たとき、「確かにそうかも!」と思ったのを覚えてます。それでもまだ現在のように先生の魅力にどっぷりとハマってしまうとは思ってもなかったですが。

 その後、メンバーが減ったり、名前が変わったりと変遷しつつもCDも何枚か発売しました。Pssのライブに行く機会がなく、結局CDを聴いて応援するのみの生活に戻ります。ライブに実際に通うことがなくなると、どうしても入ってくる情報も少なくなり、自分の中では過去のアイドルとなっていきました。

 僕にとって2019年は失意の年でもありました。大好きなカントリー・ガールズもツアーはなく、ライブは東京がほとんどで新曲も配信のみという状況。船木結ちゃんと同期で「やなふな」と称された梁川奈々美ちゃんまで卒業してしまう。2月に大阪まで見に行ったカントリーのライブでもう僕のカントリーは終わってました。ハロプロからも足が遠のきます。

 また、年始のTHERE THERE THERESの活動休止発表も辛かった。ベルハーに乗り遅れたけど、ゼアゼアには間に合った。今はこのグループメインでアイドルを追いかけてもいいかもと思ってた矢先の出来事だったのでショックも大きかった。その後メンバーはそれぞれに2019年以降も活躍していくのでそれはそれで良かったのだけど、それはもう別の話でしょう。

 そんな中、Peach sugar snowがPeach sugar storyに名前を変えて、勿論メンバーも変わって、新しく始まるというニュースを聞きました。早速、冒頭に載せた「森の中の赤ずきん」を聴いてみました。「ウィスパーボイス」やPssの世界を継承する曲に感動しました。が、まだこの時点では僕の中の「良い曲リスト」に入るくらいの大好きでした。日々、色々と流れてくる中で引っ掛かったものがそこにストックされていきます。そこから次に行くにはもう少し何かきっかけが必要なんです。世の中には良い曲も可愛い女の子も溢れてる。そして思ってる以上に僕自身の感情の範囲も行動範囲も狭いから。

 RYUTistというアイドルがいます。2019年、僕の中心にいつもいました。地元の新潟を中心に活躍し、出ても都内でのライブなどが多く、好きなのになかなか見ることが出来なかったグループです。

 8周年ライブを8月に東京で開催。これはもう四の五の言ってないで上京して見るしかないんじゃないか?と気づいた2019年。些か遅い感もあり、でもきっかけはいつも偶然とあと何かの縁です。そう、縁。これが2019年のキーワードとなりました。その為に色々書いてるので何やら話がまとまりないですがご勘弁ください。気が多いのです。色んな女の子が好きなんです。それでいつも困ってるんです。
 8月11日、渋谷クアトロのワンマンチケットを取り、家族にも東京まで遊びに行くことの許可を貰う。準備は整いました。で、せっかく上京するのなら…と前後で他に行けそうなライブを物色。8月10日にPeach sugar storyがアコースティック・ワンマンライブを開催するとの情報を知り、これは良いタイミングとばかりにチケットを予約しました。気になってから比較的早い段階でライブを見れるのは地方勢にはなかなか出来ないこと。ありがたい。でも、まだまだこの時点では気になってるアイドルをとりあえずチェックできてラッキー!くらいの気持ちでした、正直に言えば。その分、ライブで見たときの感動が大きかったのかもしれません。とにかく全てが嬉しい偶然と出会いばかりでした。

 会場のK&Mミュージック中野店は最寄りが鷺ノ宮駅で、それこそ学生時代練馬近辺に住んでた僕はこの辺りは自転車でウロウロしてた場所。懐かしさと何か分からない予感に包まれ、大汗をかきながら会場を目指しました。
 小さなスペースです。小林清美先生のピアノとオバタコウジさんのギターだけで歌うPssの瑠璃ちゃん。MVの何倍も美しく、その音楽は儚く輝いてました。まだ初々しい空気。Peach sugar snowとして歌われてきた曲が、瑠璃ちゃんによってPeach sugar storyとして新しい命を吹き込まれていく。あ、文字通り「stroy」なんだな、歌い継いでいくんだなと。小林清美先生によって産まれた曲たちに、明確な意思を持って新しい命をそっとそっと大事に紡いでいく瑠璃ちゃん。初めて体験するPssが今日で良かった、今日この場所にいて本当に良かった。良いライブはたくさんあるけど、こんなに巡り合えたことに感謝するライブはそうそうないです。アンコールで歌われた「さよなら惑星」では思わず涙ぐんでしまいました。

 ステージを降りた特典会での瑠璃ちゃんはそれはもう可愛くて可愛くて、感動でビィビィ泣いてた僕も「わ…か、可愛い…」とすっかりヲタクに戻ってました。こんな可愛い子と近くでお話ししていいのかな?と躊躇するくらいの透明感でした。小林清美先生もお茶目で可愛くて、もうこの会場ごと愛に溢れてました。良いライブを見た!以上の何かをひしひしと感じてはいましたが、ここからスタートでまた色々と歌とは?アイドルとは?と考え繋がっていく2019年になっていくとはまだ想像していなかったのでした。
 (もう少し続くと思います、この話)





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