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過去の相談事例から学ぶ - カウンセリング学習のメリットと活用法

11月の国家試験まで1カ月を切りました。今回はカウンセリング学習において、過去の相談事例の会話を利用するメリットとその活用法についてお話ししましょう。実際のケースから学ぶことは国家試験合格はもとより、キャリアコンサルタントとしての成長に大いに寄与します。

【メリット1 現実の相談事例を理解】
キャリアコンサルタント試験を受ける方で実際のキャリア相談に普段から関わっている方はほとんどいないのではないでしょうか。
過去の相談事例の会話を学ぶことで、実際のキャリア相談状況を理解することができます。
カウンセリングの教科書や理論だけではなかなか掴めない、クライアントとの対話や課題に対処する方法が具体的に示されます。

【メリット2 カウンセリングスキルの向上】
過去の相談事例から実際のカウンセリングスキルを学び、向上させることができます。
リフレクション、傾聴(姿勢)、質問の仕方など、実践的なスキルを習得するのに役立ちます。
※リフレクション:相手の話の中で「最も気持ちが込められている言葉」を聞き手がくみ取り、「あなたが言っているのは、こういうことですね」と相手の気持ちを明確にしながら簡潔な言葉で伝え替えしていく方法です。カウンセリングの教科書での、事柄への応答、感情への応答、反射です。

 
【メリット3 個別ケースへの対応力】
 異なるケースごとの相談事例を学ぶことで、キャリアコンサルタントとしての柔軟性と適応力を高めることができます。一般的な理論だけでなく、異なる背景や問題に対処する方法を理解します。

【活用法1 シミュレーションとロールプレイ】

過去の相談事例を基にシミュレーションやロールプレイを行うことで、実際のカウンセリングセッションを模倣できます。仲間と協力して、クライアントとカウンセラーの役割を演じ、スキルを磨くことができます。

【活用法2 グループディスカッション】
過去の相談事例をグループで共有し、ディスカッションを行うことで、異なる視点やアプローチを学ぶことができます。試験対策のロールプレイの際、オブザーバー役の意見はコンサルタント、クライアント以外の別の視点を得ることができる機会になります。

過去事例を学ぶことは大きはメリットがあります。
普段キャリア相談に接する機会が少ない方々にとって、相談事例はカウンセリングの全体の流れを理解し、スキルアップする最大の教材と言えるでしょう。
面接試験でどんなケースであっても合格点を取るためには実際の相談事例で導入から終結までの流れを理解することが、大きな自信へとつながると考えます。


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