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困ったら要約する! キャリアコンサルタント試験面接対策

前回は沈黙への対応についてお伝えしました。

【沈黙の対処法】
沈黙の対処は2つです。
①焦らず落ち着いてしばらく待つ。
②変化がなければ要約する。
待って、それでも変化がなければ「要約」します。

沈黙の対処に続いて、本日は要約についてお話します。

【要約の効果】
①クライエントが自身の状況を客観的に整理ですることができます。
②クライエントとコンサルタントのお互いの理解のズレを無くすことができます。

【要約のポイント】
①クライエントが話したポイントを返します。
②クライエントが話したキーワード、クライエントの感情をあらわす言葉は必ず盛り込みます。

さて、コンサルタントの要約に対して、コンサルタントの理解とクライエントの話にズレがなければ、クライエントは「その通りです」と答えるでしょう。
クライエントから要約の内容に同意する返事が確認できれば、次の場面に移ることになります。

一方、コンサルタントの要約を聞いたクライエントから「それは違います」と返されることがあります。
間違いやズレはあるものですし、コンサルタントの要約を聞くことでクライエントが話漏れや伝え違いに気がつくこともあります。
クライエントから修正があれば、その修正した内容も含めて再度確認をとります。

要約をした後、クライエントから修正が入っても焦ることはありません。
要約はクライエントの話を聞いたコンサルタントの内容理解の確認です。
コンサルタントの要約通りで間違っていなければそれで構いません。
クライエントの考える主訴と要約にズレがあれば、その箇所を修正して再度クライエントに確認することです。

大事なことはコンサルタントとして理解した内容、もちろん修正した内容も必ずクライエントに確認することです。

【要約の目的】
クライエントとコンサルタントの理解を一致させることです。

要約に限りませんが、コンサルタントとして理解したことをクライエントに伝えることでコンサルタントとクライエントの理解にズレがあれば修正できます。

自分では理解できたと思っていても勝手な思い込みをしていたり、気持ちにズレがあることが多いです。


【私のロールプレイでの体験】

クライエントは妊娠を機に退職したものの第1子誕生後就職しようと活動していたときの話です。

CL:まだ子どもが小さいので一緒にハローワークに行ったのですが、子どもがグズってミルクを飲ませようと思ったんです。

CC:お子さんがグズってしまって・・・

CL:ハローワークの職員に授乳室を訪ねて案内された場所が、フロアの一角をつい立てで囲っただけのもので・・・、でも子どもが泣き出すものですから、その場所で授乳することにしましたが・・・

CC:びっくりしたんですね。

CL:・・・それは違います。

ごく短いやりとりですが、感情への応答についてのいい例だと思います。

ここで皆さんに3つ質問します。

1 コンサルタントの応答について、どう思いますか。

2 このあとコンサルタントは何と話せばいいでしょうか。

3 このやりとりを修正できればどこを修正しますか。

続きは次回お話します。


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