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質問の答えは徹底して受け止める! キャリアコンサルタント試験面接対策

キャリアカウンセリングのプロセス(流れ)は、導入段階の「場面設定」→「傾聴」が終わると「質問により状況を確認し問題を把握する」段階に入ります。

「傾聴」段階の目標は、積極的な傾聴によりクライアントから信頼を得ることで、クライエントの話すことに対して、コンサルタントの応答は単語の繰り返しを基本として、軽くタイミングよくでした。

傾聴段階に続く「質問により状況を確認し問題を把握する」段階のポイントは何でしょうか。

【ポイント】
1 質問は簡潔にわかりやすく
2 質問の答えは、繰り返し、要約のスキルで徹底して受け止めます。

当たり前のことなのですがだ、これを自然にできるかが大事なところです。2つのポイントを意識して練習して、質問とクライエントへの応答が自然にできるようになることが目標です。

ポイント1から説明しましょう。
【ポイント1】
クライエントに質問の意図を簡潔に伝えます。

質問が的を射てなかったり、冗長だったりするとクライアントが混乱して会話が噛み合わなくなってしまいます。
それではどうしたらいいでしょうか。

【対策①】
一つの質問では聞くことを一つする。

複数聞きたいことがあれば優先順位をつけることです。
これから話を展開するにあたって重要なことから質問していきます。

【対策②】
質問の長さを意識する。
ゆっくり、一息で話せる長さにしてください。文章を書くときと同じです。

【ポイント2】
質問に対するクライエントの答えには、必ず「しっかり理解しました」と伝えます。
そのためには、繰り返し、要約スキルで受け止めます。
そして最後は、「よくわかりました」、「分かりました」と入れるといいでしょう。

【相談事例】
大学院に進むか就職するかで迷って相談に来たクライアントの事例を紹介します。場面は、主訴の確認が終了した直後です。

CC:では、次に私から、いくつかお聞きしてもよろしいでしょうか?

CL:はい、よろしくお願いします。

CC :現在、大学で学んでいることは何ですか?

CL:建築を学んできまして、専攻は構造力学です。

CC :ずいぶん、専門的な分野を学んできたんですね。
※→何でもおうむ返しではなく、言い換えのスキルで返すといいでしょう。

CC:もともと、大学院に進学しようと考えた理由、きっかけは何ですか?

CL小さい頃からずっと研究者になりたかったんです。将来は研究を活かした仕事につきたいと思っていました。

CC:そうですか、研究者を目指して、将来は研究を活かした仕事につきたいのですね。よく分かりました。

「質問により状況を確認し問題を把握する」段階の逐語訳を紹介しました。
次回はこの相談事例の逐語訳の解説をします。


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