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すいかの季節♪~エルサレムより夏をお届け~

こんにちは、JVCエルサレム事務所の木村です。7月に入り日本も夏本番!ということで、蒸し暑い日が続いているでしょうか。エルサレムも日中は外出するのが嫌になるくらい日差しが強いですが、日本の夏と比べたら湿度が低いので、日陰に入ると涼しく過ごせます。

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暑いときは、エネルギー補給とクールダウンに果物が大活躍!少し前までは、サクランボやビワが果物コーナーを陣取っていましたが、今(7月半ば)は桃、ぶどう、プラム、ライチ、洋ナシ、マンゴー、いちぢく、メロンなどさまざまな果物が市場を華やかに彩っています。

しかし何と言っても、夏の果物の主役といえば「スイカ」

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この存在感、半端ないです。他の果物もわりと日本のそれと比べると大き目ではあるのですが、スイカはそれに輪をかけて超特大サイズ!

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パレスチナ人は大家族なので一つ買ってもすぐ食べきってしまうのでしょうが、私は一人暮らしで冷蔵庫も小さめ。なかなか手を出せずにいましたが、ある日、友人宅にお邪魔することになったので、手土産にスイカをひとつ。「どれがいいかな?」とお店の人に相談すると、日本と同様、スイカをコツコツとたたいて音を聞きながら選んでくれました。こんなに大きいと味はどうかな?と気になりますよね。予想以上に甘く、ジューシーで美味しかったです。友人は余ったスイカをジュースにして楽しんだようです。

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こんなふうにカットされて店先に飾られていることもあります。スイカの赤い色は目をひきますよね。スイカの色といえば「緑・赤・黒・白」という感じですが、この4色、何か思い出しませんか?

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パレスチナ自治政府の旗の色が、まさにこの4色です!イスラエルがパレスチナの旗の使用を禁止していた1980年代。パレスチナの旗が描かれているとしてパレスチナの画家の絵が没収された際、イスラエルの警察官が「たとえそれがスイカであっても、今後パレスチナの旗の色を使った絵を描いたら没収だ」と言ったというエピソードが残っています。

そして、その発言にインスピレーションを受けた他のパレスチナの画家たちがスイカをモチーフにした絵を描き、「スイカ」がパレスチナ抵抗運動のシンボルになったのだとか。きっとこれから先、どこでスイカを食べてもこの話を思い出すような気がします。

JVCのパレスチナ事業では、現地に暮らす人びとの意思を応援する形での支援を行なっています。また、パレスチナの問題を日本社会にも伝えることで、一人ひとりが取り組むための橋渡し役を担うことも試みています。 サポートしていただいた分は全額、JVCのパレスチナ事業に寄付いたします。