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杖道護身の形6

第7か条(水月)
敵:我の後方から脇下を抱きしめる。
我:折りたたみ傘を持っている場合は半歩前進して、傘を胸の高さまで上げ、自分の体側に添うようにして敵の水月を目標に突く。又は両手で傘を持って我の肩越しに敵の顔面を突き上げるか、叩く。
補足説明:脇下から抱えられた場合は、両腕越しと違って、厳しい状況ですが、幸い両手が空いているのでこれを活用します。まず、第6か条の如く敵の足甲を踏みつけ、抱えてきた敵の手甲を強打し両手を離させます。まさに柔術テクニックです。
 
第8か条(入身技)
敵:凶器を持って我の胸を突いてくる。
我:このような場合、敵が凶器を取り出す前に機先を制することが肝要ではありますが、短刀なりナイフなりの凶器を取り出してしまったら、まず、落ちついて相手の出方をみることが大事です。凶器を持っている者に対しては、敵の攻撃の虚に乗ずることが必要だからです。
半身に傘を構え、敵の側面に入って傘で敵の脇下を突く。実戦的には非常なる度胸を必要とする技でありますが、半身に構え敵が動くと同時に、その側面に入身するのです。
補足説明:日本伝合気柔術では、杖対太刀の基本組形で必修とされる体捌きと同じものです。攻撃に対しては、先ず避ける、ただ避けただけでは更なる攻撃が来ますから、避けると同時に逆襲できる位置をとりたいこれが入身転身の基本的考え方です。

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