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「皇武術」に戦前植芝合気の初期の姿を証明する(下)

○3か条では、当身をしてから一本背負いを掛ける
○入身投も同じく一本背負いで極める
○四方投は、巴投げで極める
○小手返も巴投げで極める

「皇武術」を調査すると、その特長は、
①受手の攻撃が現代剣道のような正面打ではないこと
②動きが直線的であること。なお、これは表技であることを示している。星の修行期間は2年程度だったことからここで終わっていたのか、皇武術自体がその部分失伝したのか、ということであろう。
いずれにせよ、皇武術は戦前の合気柔術の技法を色濃く伝えている貴重な遺産だといえる。

柔道と合気道の比較は次のとおりである。
      柔道           合気道
 戦前 実践武道の意識      武術としての皇武会合気柔術
 戦後 スポーツ競技化      武術ではない何か
    スポーツとしてのルール  “気”を重視した説明


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