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極意秘伝のはなし6

この二天即一天が柔術伝書にあるところの陰陽・表裏であります。すなわち、身体の表面が陽に当たり、内面(腹面・臓器)を督励しているので、督脈と名付け、内面は衛(まもる)に任じているので、任脈と名付けることになり、任・督が相協力して身体を栄衛している訳であります。

前に記しましたが、表に三脈、裏に三脈(三陰三陽)ということは、太陽光線の照射程度の高度・中度・少度をいうのであります。手足いずれも、表裏に太陽光線照射の程度が異なるもので、同じ表面でも、充分に光線の照射を受けるところと、少ないところと、中程度のところがあります。裏面になると、全く陰面となりますが、それでも全くの陰面と、少ない陰面と、中程度の陰面とがあります。ですから、全陽面を陽明、中程度を太陽、少低度を少陽。全陰面を大陰、中程度を少陰、少低度を厥陰と称します。

この陰陽面が内臓に及ぼす影響を抹消の手足より中枢へ、内蔵より抹消の手足へ連絡するところに五臓を配当して、全身の動作活動を意味づけるところに経絡が活用されるのであります。

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