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合気柔術の技法(続)6

この秘密は、呼吸関連筋肉等の使い方にあります。下表から、自然にフゥーと息を吐くときは筋肉を使わない=力が抜けた状態になり、ハァーッと頑張って息を吐くためには内肋間筋横部後部繊維や腹筋等をフル活用するということがわかります。この筋肉等の力を相手に渡すことによって相手を制するのです。さて、下表からは息を吸うときに使う筋肉等が載っています。息を吸うためには必ず筋肉等を使うことがわかります、こちらも頑張って吸うときは首・肩周り背中の筋肉を総動員することから、これらの力を相手に渡すことが出来れば、強力な力を出せることがわかります。これが呼吸力の正体なのです。「筋肉等の力を相手に渡す」方法は口伝の技術ですから、わかっている指導者に教わる必要があります。医学の知識もほとんどなかった時代このようなことを知っていて武術に活用していた先人の知恵には驚くばかりです。(完)


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