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卍固めと1か条奥伝(中)

プロレスの歴史は、60年前昭和初期である。猪木の得意技となっている卍固めは、インデアンブリカと呼ばれる技(引用者注:この部分確認できませんでした。)の応用技であると知られているが、これに似た技が江戸柳生系合気柔術(合気道の原典)の第1か条の奥伝の中にある。どちらが先かはいうまでもないが、猪木の卍固めは右足が深く入っていない、極めの重点が左足にあり、これに上半身の極めの要素が入っている、動けなくさせることに重点が置かれているものと思う。


東京スポーツ 昭和63年1月26日号
アントニオ猪木の卍固め

補足説明:筆者も子どもの頃、プロレスごっこやり、コブラツイスト(あばら折り)のまねごとをしていた記憶があります。それはともかく、プロレスの技には大東流の技に似たものがたくさんあります。ヒトを極め固める動作ですから、ある程度似ることはあり得ることでしょう。
さて、鶴山先生のメモにある大東流合気柔術の第1か条奥伝の固めは、俗に万歳固めとよばれ、変化は多彩です。足の掛け方だけでも、内・外、左・右、片足・両足、深い・浅い、とあり、腕、頭の処理方法もいろいろです。共通なのは、仕手が姿勢を正すことと、最後の残心=鉢割り(頭蓋骨を断ち割る)の形になっていることです。

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