合理的ではない投資信託って?
投資信託には多くの人にとって、合理的ではない商品も存在します。
その一つが、毎月分配金が出るタイプの投資信託。
日本で一番売れている投資信託です。
毎月(あるいは隔月)一定の配当がもらえて、将来は年金代わりになるという安心感が人気の理由。
分配金は運用で得られた利益も含めた資産総額から支払われるため、長期的なリターンで考えると、普通分配金にしろ特別分配金にしろ有利なことではありません。
分配金として受け取ってしまうと、その金額は投資に回らないため、複利的な効果を得づらくなるからです。
加えて普通分配金の場合、分配されるたびに税金がかかります。
特別分配金の場合は、元本を崩して支払われているので税金はかかりませんが、ますます投資に回す資金は減り、手数料だけは支払いながら、元本を分割で受け取っているという状態です。
ターゲットとする年を決め、時間の経過とともに配分を変えて投資としてくれる、バランス型投資信託の中のターゲットイヤーファンドと呼ばれる商品。
今は株式に多めに投資をして、退職する頃には債券比率が高くなるように自動的に運用してくれたら便利だと考えたときなどに候補になる商品で、確かに便利ではありますが有利とは限らない可能性があります。
長期の運用をする中で、今しばらくは株を多めに買っておいたほうが有利だというタイミングでも、当初決められた通りに債券に振り分けられてしまう場合があるからです。
特定のテーマや業種に絞った商品を組み入れたテーマ型投資信託。
業界全体の動向に値動きが左右され、分散投資という目的からは外れてしまうため、基本的には扱いづらい商品です。
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