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#ふとまに 八十一

#ふとまに  八十一

読みくだし

をやまとの
みちはすなおに
いつわらて
ひとのことのは
にゑにゆくなり


書きくだし

大和の
道は素直に
偽らて
人の言の葉
熟ゑに結くなり

*意訳

大いなる調和の世界
その精神には歪みなく
虚構も欺瞞も無く
人びとの話す言葉もまた麗しく
優しく交わされてゆく



*十楽註

いにしゑの、私たちの祖先は、自分たちの生きる時空全体『をやまと=大いなる調和の世界』と認識していたように想われます。

大自然の循環の中で
大自然に恵まれ/育まれ
大自然に抱かれ
大自然に感謝しながら
大自然と一体になって


すなわち『大和=やまと』とは、国の名前と言うよりは、いにしゑの人びとが自らの存在を時空全体に含めて定義する概念=『大いなる調和』を顕現せしむる【言霊】=振動エネルギーなのだろうと思います。

人びとの精神には歪みなく、虚構も欺瞞も無い。
人びとの話す言葉もまた麗しく、優しく交わされてゆく。


翻って、私たちが生きる、この現代の世界は、常に大きく歪み、虚構と欺瞞に満ち、人びとは棘のある言葉で互いに傷つけ合い、罪を擦り付け合い、相手を陥れることのみに専心しているとも申せましょう。

私たちが、荒んだ時代の浅ましい世に生を受けたことを、むしろ恵みと捉え、これからの人類には果たして何が求められ、どう努めなければならないかを自問しながら、より良き答え追求してゆく。

これこそが、私たち現代人類に残された『生き甲斐』ではないでしょうか?


【参考資料】
①ふとまに解読ガイド
https://gejirin.com/futomani.html
②ホツマふとまにカード128
ふとまに百二十八(ももふそや)歌