#ふとまに 百八
*語意
す【直】
直ぐなさま 調和のとれた 偏り無きさま 中庸
その【園】
区分 区画 空間 囲み 耕地 領土
すのその【直の園】
調和のとれた区画 和の国 日本の国
もも【桃・百・茂々】
果物の桃 数が多いさま 繁栄した 勢いのある
にし の はは【西の母・西の母尊】
西の(大陸の)国の君の母・母尊=ウケステメ(受棄姫)
こゑ【還ゑ】
往き来 巡らし恵むこと 繰り返し 回転 循環 輪廻
ことほき【寿ぎ・寿】
喜び 慶事 進展 成長発展 経過 熟成
*意訳
調和の国・日本の桃を賜った西の母尊、ウケステメ。
楽しみの帰還に際し、尊く慶ばしいお土産となりました。
調和のとれた国・日本(に一時帰国=里帰りしていた)皇姫ウケステメ (*1) が、皇孫ニニキネ(アマテルの孫)から『三千実の桃 (*2) 』を賜って、たいそうお慶びになり、嫁いだ先の大陸の王国・崑崙へ帰還の際、喜んで土産となさった……との、ほつまつたゑの逸話をうたっている。
*註釈と資料
*十楽註
縄文の超古代・日本と、当時の大陸王朝との交流が、私たちの想像を遥かに凌ぐほど、親密かつ盛んなものであったことが、この『ふとまに 百八』や『ほつまつたゑ 地の巻 二十四あや』より窺い知ることができます。私たちが義務教育の歴史教科書を通じて教えられるのは、大陸には高度な古代文明が興隆していたが、同時期の日本列島は未開の地であって、縄文人という非文明人が原始的な生活を営んでいたという図式。いえいえ、それは全く違っていたのです。ことによると、”やまとことば” や ”ヲシテ文字” のほうが大陸王朝の人たちの言語(今で言うところの中国語〜漢字)の成立に影響を与えていたのではないか……と考える研究者もおられると伺っております。実に興味深いテーマです。メインストリームの学問が形成してきた既成概念に捉われることなく、もっと自由に発想を飛躍させることこそが、私たちの意識を真相へと誘うのです。
そして、遠く遠い、いにしえの記憶を今に蘇らせることで、私たちは、現在の屈折した世界情勢が、如何に、意図的・作為的に形づくられたものであるかを、如実に感じとるのです。私は、本来、日本と中国そして朝鮮半島は、互いに佳き影響を与え・支え合ってきた、永年の友人あるいは兄弟、親類として、手を携え、力を分かち合わなければならないはずではないのかと、それとは、まるで正反対の現況を憂うようになりました。
東アジアが分断されているのは、17世紀〜19世紀に下地を仕込み、20世紀に入って完成させるに至る、フリーメイソン・イルミナティ、そしてディープステートといった、いわゆる超支配勢力の長期的策略による結果です。私たち東アジアの民は、その真相に目覚め、この現況を打ち崩さなければならない、東アジアは宥和し団結しなければならない……と、私は考えています。
私の尊敬する勝海舟先生が、かつて、すでに、次のように達観なされておられます。
今からでも遅くはありません。日・中・朝鮮半島の対立を解いて分断を修復し、思想を超越した精神性レヴェルの共同体創設を目指して、米欧・超支配勢力の野望を挫くのです。長大な歴史と伝統を誇る、私たちの東アジアに戦争を起こしてはなりません。何が何でも、戦争には絶対反対を唱え続けましょう。(十楽令仁)
【参考資料】