自衛隊という名の、うそ / 日本国という名の、まやかし
軍隊と警察。
国家において、武力を有する2つの実力組織。
軍隊は国外(外国の侵略軍)に向け大砲を構える。
警察は国民に向け銃を向ける(こともある)。
軍隊を扱う法体系はネガティヴリスト。禁止事項が規定してある。禁止事項以外は何をやっても構わない。何が何でも国家を防衛するため。
警察を扱う法体系はポジティヴリスト。許されている行動が規定してある。それ以外のことをやってはいけない。警察の横暴を防ぎ、国民の人権を守るため。
日本国憲法が施行されて間もない1950年に朝鮮戦争が勃発。超支配勢力は急遽、対日政策を180度転換して日本の再軍備を目論むが、軍隊を保持しないと定めた憲法9条との整合性を保つために、警察予備隊という形を採らざるを得なかった。当然、警察予備隊を扱う法体系はポジティヴリスト=許されている行動しか規定されていない。
自衛隊は警察予備隊から発展した実力組織なので、やはり警察の法体系であるポジティヴリストで扱われており、法律で許されている行動以外はやってはいけない。
つまり自衛隊が、外国の『ネガティヴリストで規定された禁止事項以外はどんなことでもできる軍隊』と戦うことなど不可能である。ポジティヴリストで許された行動しかできないのだから。
だから自衛隊は、その創設の当初から、アメリカ軍の指揮下に入らなければ、他国の軍隊から侵略を受けたとしても、実質的に何の防衛行動もできなかったのである。
この事実を踏まえても、戦後、一貫して日本はアメリカ軍によって占領され続けていることは明白であり、自衛隊もまたアメリカ軍の存在なくしては実質的に体を成さず、無意味なのである。
自衛隊という名の、うそ。
日本国という名の、まやかし。
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