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北海道で学ぶ機会がありました

2021年6月から4か月、北海道帯広市に住む機会がありました。獣医師の奥野尚志先生のご紹介で、帯広畜産大学の研究生になることができたのです。主に牛の繁殖について学ぶことができました。授業や実習に出させていただいた他、農場の牛で直腸検査の練習もでき、大変恵まれた環境でした。快諾をしてくださった松井基淳教授にこの場を借りて御礼を申し上げます。

一般の畜産農家も訪問しました。

なぜ帯広までいったかというと、和歌山の家畜保健所(大動物の診療を共催の代わりにしている数少ない自治体の一つです)に勤務した際、知らないことが多すぎると思ったからです。幸いことも立ちも独立して、世話のいる人はいませんでした。唯一の新倍であった父に、「北海道にいる間は病気にならないように」とお願いし、フェリーで苫小牧に上陸しました。

畜産大玄関です。

当初半年の予定でしたが、コロナが学内に広がり、農場も立ち入り禁止となったため、2か月早く切り上げました。下関の水産大学校では、半年あってかなりの学習ができたので、2か月たりなかったことは残念です。それでも自分が診たい牛を捕まえて連れてくるということができるようになりました。つなぎ飼いの牛舎ではしなくていいことですが、フリーストールではここからがスタートです。そのうち、近寄るとそれだけで立ち上がってくれる牛もでてくるようになりました。

牛の背骨がきれいです

4か月ということで、あまり周辺を見る時間がなかったのですが、帯広市内にお友達もできました。カフェで知り合った方や、百年記念館の講演で知り合った方など。いろいろなところにご案内いただき、感謝しております。

白樺並木で
農場の方と。左の方が案内人の寺町さんです。

最後に費用です。ご参考になさってください。
半年の研究生の受講料はおおよそ28万円です。その他、入学時に考査料金がかかりました。アパートは一番安いと頃を借りて28000円(月額)です。駐車場やネット接続などを含めると32000円くらいです。普通の物件を二年以内で解約するので、違約金初期費用、清掃代金などでプラス10万円くらいはかかったと思います。
北海道、食費も安く申し分ないのですが、一番の問題はインフラが高いことでした。エアウオーターにずいぶん貢いだ印象があります。関西の都市部の役1.7割くらいはかかると思います。その他、家財運搬に6万程度かかてちます。
コロナ下でやむを得ずワクチン接種(ほかの自治体では受けられませんでした)や就職面接のための飛行機代が想定外の出費でした。
それでも学んだことは一生の財産です。ご紹介いただいた奥野先生・帯広の皆様・大学の方々に御礼申し上げます。

似内惠子(獣医師・似内産業動物診療所院長))
(この原稿の著作権は筆者に帰属します。無断転載を禁じます。)

似内のプロフィール
https://editor.note.com/notes/n1278cf05c52d/publish/
オールアバウト「動物病院」コラム
https://allabout.co.jp/gm/gt/3049/

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