歴史の岩戸開き(36)~私が知っている「神さま」
この「歴史の岩戸開き」シリーズでは、みんなが「神さま」であったことを思い出してもらうことを目的に、さまざまな人やお話を紹介しています。
今回は、いろいろな人を見るなかで「この人は神さまだ!」と思った人を紹介します。
今回ご紹介する「神さま」は、白頭狸(ハクトウタヌキ)先生こと落合莞爾(おちあい・かんじ)先生こと南光院璽應(ナンコウイン・ジオウ)師です。
白頭狸先生は、天皇家が保持してきた古代からの歴史(國體秘事)を京都皇統より直接伝授され、その國體秘事を元に日本史および世界史を再構成した「ワンワールド國體史観(落合史観)」で有名な先生です。
わたしは数ある歴史家のなかで、白頭狸先生が大好きなのですが、理由は正直なところ良くわかりません。直感的に好きということです。
ひとつご縁があるとすれば、わたしのご先祖様は播磨(現在の兵庫県)にて髙嶋姓を賜った(誰から賜ったのかは不明)髙嶋市郎兵衛(こうしま・いちろべえ)という武士職の人で、応永4年(1397年)に美濃國郡上に入地して白山中宮長瀧寺(現・長滝白山神社、長瀧寺)にて仏門に帰依し、そこで帰農したと伝え聞いています。
当時の播磨を治めていたのが赤松氏で、かりにご先祖さまの髙嶋市郎兵衛が、播磨で武士職であったとすれば仕えていたのは赤松氏の系統ではないかと考えられます。
赤松氏と言えば、もともとは鎌倉幕府に仕えて六波羅探題に関係する役職についていたはずなのですが、4代・赤松円心(則村)の時、後醍醐天皇が鎌倉幕府打倒を掲げて挙兵した「元弘の乱(1331-1333)」において、後醍醐天皇の第三皇子・大塔宮護良親王(おおとうのみや・もりながしんのう)の令旨に呼応して、反幕府側に翩翻し「建武の中興(1333)」において功があったと言われています。
その後、赤松氏は、恩賞で播磨守護職を与えられるのですが、政争に巻き込まれて没収されて、不遇な時期を過ごしたのちに、今度は建武政権を離れて、足利尊氏側に加担して活躍をみせ、尊氏より再度播磨職に任じられることとなったようです。
ここまで、播磨赤松氏についてつらつらとお話して参りましたが、そのことと白頭狸先生とのご縁にどう関係あるのかと言いますと、赤松氏が「元弘の乱」において呼応した令旨を発したのが大塔宮護良親王で、その大塔宮護良親王の直系の御子孫にあたられるのが白頭狸先生(落合莞爾先生)なのです。
ですのでご縁と言えばかなり、というかだいぶ遠い感じのするご縁ではありますが、遺伝子には、ご先祖さまの記憶も受け継がれているとのことですので、ご先祖さまが大塔宮護良親王を深く尊崇していたのではないかと思います。
播磨赤松氏に関しては、以下のホームページを作成された方がたいへん詳しく調べています。
余談ではありますが、その記事のなかに、天正5年(1577)羽柴秀吉殿の毛利攻めに際して、当時播磨上月城の城主・赤松政範は家臣と評定の結果、毛利方に就くことを決めて籠城し、羽柴秀吉軍と一戦を交えることとなります。
その際に評定に参加した一族に「家老・髙嶋右馬介正澄」「城代・高島七郎兵衛正建」という名が列挙されています。このことからも、播磨の地に「髙嶋」という姓があったということがわかります。
ご先祖さまのご縁とは別に、白頭狸先生を「神さま」と思った理由があります。
白頭狸先生(または南光院璽應師)は「彌勒の下生」を世に説いておられますが、「彌勒の下生」を世に説いた歴史上の人物と言えば、唐代の釈契此(しゃく・かいし)(?~917年)が有名です。
釈契此は、普段から頭陀袋を持ち歩いていたことから「布袋(ほてい)」という通名が与えられました。
そうです、釈契此とは七福神の「布袋さま」のことです。
七福神と言えば毘沙門天や恵比寿さまなど、ヒンドゥー教や仏教、道教、神道にちなんだ神さまが勢ぞろいしていますが、その中で「布袋さま」は歴史上の人でありながら、神さまとして人々に慕われ信仰されることとなっためずらしい七福神です。
布袋さまが残した有名な文に、
彌勒真彌勒 分身千百億
時時示時分 時人自不識
弥勒は真の弥勒にして分身千百億なり
時時に時分を示すも時人は自ら識らず
というものがあります。
また、水墨画では、布袋さまが天上または月に指を立てて彌勒の下生を告げる図が好まれて描かれることも多いです。
ですので、わたしは白頭狸先生を拝見し、「彌勒の下生」を説いていた時に、
「あ!布袋さまだ!」
と思ったのです。
今回の地球規模の大変革において、宇宙からあらゆる神さまや仏さま菩薩衆が下生して地球を統治するという話を聞いたことがありますが、その中のお一人が白頭狸先生だと思っています。
ちなみに、じつはもう一人、いえ、もうお二人、いや、もっとかな、地球に下生した七福神を発見しています。
ですが、いまは内緒です。
ご参考になれば幸いです。
頓首謹言
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