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「彌勒下生サイクル」とフリーエネルギー社会の実現

布袋和尚の説いた偈に「彌勒真彌勒 分身千百億」というものがございます。書き下しますと「彌勒は真の彌勒にして、分身千百億」となります。
白頭狸先生が説く「彌勒下生サイクル」と関連して考えますと、「彌勒下生サイクル」とは、彌勒が千百億の分身となって下生する時代であると言うことができるかと存じます。

彌勒の分身の随一は何と言っても、子供たちです。
子供たちの純真無垢な笑顔を見ておりますと、誰の子供も愛らしく、そこには思想も、宗教も、肌の色も関係ございません。
子供たちの笑顔を守ること、子供にとって最良の社会環境をつくることが政治の最大の眼目であり、そのために一に懸かって必要なのがフリーエネルギー社会の実現であり、世界のあらゆる対立と分断、差別と格差を解消することにあることは明らかではないでしょうか。それが時代の流れであり、多くの人が願っていることでもあります。
国会では今、「小西文書」が沸騰し、言った言わないが話題となっておりますが心痛が増すばかりです。ほんとうに国会議員の皆さまには大いに反省していただきたいですし、国会議員を隠れ蓑にして安逸を貪っている官僚の皆さま、また、そこに便乗して煽るマスメディアの皆さまにも大いに反省していただきたいと思います。

いま異口同音に、心ある先生方が同じことを述べておられますが、それを私の言葉で翻訳すれば「これからの時代はお金中心の時代から心中心の時代になる」「心中心の時代とはフリーエネルギー社会である」となります。
先ほど彌勒の分身の第一は子供たちであると述べましたが、心中心の時代にあっては、心ある人の誰もが彌勒の分身であり、縁あって今このnote記事を読んでおられる皆さまも彌勒の分身でございます。

お金中心の時代にあっては「所有」という概念が重要であり、誰が何を言ったかという「個人」という概念が重要でしたが、心中心の時代にあっては「共有」という概念が重要となり、誰が何を言ったかという概念は重要ではなくなります。
これを石原莞爾中将の最大の理解者であった多田駿大将は「全体主義ではなく一体主義」と述べておられました。
以前視聴したyoutube動画で、武田邦彦先生が「知的所有権」や「著作権」など必要なく、科学の偉大な発見は皆で共有されるべきであるとお話しておられましたが、これも心中心の時代を先取りした彌勒の言葉であると思います。

いま心中心の時代にあっては「所有」という概念が重要でなくなると述べましたが、すでにその変化は若者層を中心に起きておりまして「シェアリング」という概念が浸透しております。
この概念が拡張すれば必然的に個人の所有物として考えられて来た「お金」も、個人の所有物では無くなり「シェアリング」することになることは何となく予想できるのではないでしょうか。
このことを白頭狸先生は「無通貨時代」と仰っています。白頭狸先生の思考実験によりますと、通貨=お金の役割は「モノ」と「モノ」、「サービス」と「サービス」を交換するための媒体、あるいは「需要」と「供給」を仲介する媒体ですから、もしも世界中の全ての商取引がスーパーコンピューターか何かで瞬時に決済できるようになったとしたらそこに「通貨」は必要なくなるとのことです。

いま若者世代の関心は、個人の所有欲から、人と人とのつながりにシフトしていると言います。
これは数学界のトレンドとも並行しておりまして、ドイツの数学者グロタンディークの「圏論」以来、数学界は集合の個別性を探究するよりも、集合と集合を結びつける「関係性」の探究にトレンドが移行しており、いわば仏教における「縁」を数学的に論理化していることになります。

同時に、物理学においても「量子のもつれ」なるものが発見されており、どれだけ距離を隔てたところでも、量子と量子の間に光速を超えて瞬間的に影響がもたらされるということで、これはアインシュタインの「光速度不変の原理」では説明できない物理現象が観測されたことを意味しております。
このことが明らかに証明されれば、あらゆる時間とあらゆる空間が共時性を伴うことになり、宇宙が過去と未来も含めて全体として一つの大きな有機的な存在であることも、やがて証明されることになるのではないかと存じます。
そのようなことを申しますとアインシュタインの「光速度不変の原理」を絶対無二の真理として信仰(?)されて来た方々は拒絶されるかも知れませんが、もとより物理学は宗教とは別の角度で宇宙の真理にアプローチする学問分野でございますので、ニュートン物理学がアインシュタイン物理学によって更新(アップデート)されたように、あるいは量子物理学によって物理学の新たな領域が広がったように、常に新しい発見とともに更新されていくものですから、アインシュタインが提示した「光速度不変の原理」が更新されることは、物理学の更なる進展に寄与するものですので、物理学全体にとっては喜ぶべきことであると言えます。

以上、述べてきましたようにあらゆる領域において、世界が全体としてお金中心の時代から心中心の時代に移行しつつあることが幾分かイメージできたのではないかと存じます。
最後にふたたび宮沢賢治さんの詩を再掲して結びとさせて頂きます。

「自我の意識は個人から集団社会宇宙と次第に進化する」
「新たな時代は世界が一の意識になり生物となる方向にある」


頓首謹言

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