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いい曲

"いい曲"とは、人の変化、変容、進化、進歩…を許容する曲だと考える。

"いい曲"は、演奏するたびに、あたかもその曲の演奏が開始された時点で"初めて演奏する身体が生成された"かのように、わたしたちに"生き直す"許可を与えてくれる。

入力と出力が同時に-しかも同出力で、とどのつまりグルーヴが発生しうる状況で-生成するその地点にそっと、曲のコアがあり、自身の身体と楽器という"器"を通じてそこにアクセスすることが許容される。

いい曲、を前にすると、こちらが圧倒的にunreadyなコンディションである時でさえ、0から1が生まれ、ダイナミックな変容が起こる。

音楽に救われる、というフレーズを見るたび興醒めしていたが、いまは少しその気持ちがわかるようか気もする。

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