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時間投資とDAO

【サマリー】

・遅まきながら、DAOについて少し勉強しました。
・時間投資との共通点:事業が成長した後にリターンを得るという事象をストックオプションや株式以外で再現
・DAOにおけるトークン配分プロセスを勝手に妄想
・企業への貢献:ストック概念の貢献とフロー概念の貢献

【DAOとは】

DAO( Decentralized Autonomous Organization)について、解説している動画やWebページがたくさんあります。
数ある紹介動画の中で、主に伊藤穣一さんの動画を基にサマリーを書いてみました。
・何かやりたいこと(目的)があって、それに賛同する人が何人かいて、賛同する人たちがみんなで協力する集合体を簡単に作る仕組みである。
・株式会社や組合の仕組みをブロックチェーンやソフトウェアを駆使して、再現することで、法的な手続きを簡略化。
・株式会社の持分に相当するトークンを役員、社員、アルバイト、そして顧客にも渡すことが出来る。それにより、DAOが成長してトークンの価値があがれば、トークンを持っている人達がそれを享受出来る。その点はストックオプションが実現することに近い。
・トークンの持ち合いなどにより、流動性を持つようになる。トークンでコーヒー買えるようになったり。

ちなみに、日本語訳は自律分散型組織と分散型自律組織の2通りありましたが、個人的には自律分散型組織の方がしっくりきました(分散型自律組織とすると、分散型じゃない自律組織ってなんだよってツッコミが入りそうかなと)。

【時間投資との共通点:事業が成長した後にリターンを得るという事象をストックオプションや株式以外で再現】

私が個人的にやってきた起業家サポート契約や「(仮)株式会社時間投資」プロジェクト」と称して検討中のバックオフィスサポート契約は、事業が成長していない段階では対価をほとんど得ず、事業が成長した(企業価値が向上した)段階で大きな対価を得るような契約をしているものです。

DAOも事業が成長していない段階ではほぼ無価値のトークンを対価として得て、事業が成長した(企業価値が向上した)段階でトークンの価値向上という形で大きな対価を得るという点は、似ているなあと思いました。

【DAOにおけるトークン配分プロセスを勝手に妄想】

DAOにおけるトークン配分、自分がやるならこういう感じかなというのを作ってみました。
以下は、何かしらのWebサービスを立ちようとしているDAOを想定しています。
①毎月、各人が何時間くらい、何をして、成果は何かというのを一覧表にする。

②各人が、自分以外のメンバーの評価を行う。具体的には自分の持ち点100を評価に応じて他のメンバーに振り分ける。稼働時間は参考にはなるが、あくまで評価は成果に対して行うものとする。

③全員の評価値の合計が、その月の評価値になり、その分のトークンを得る。

【企業への貢献:ストック概念の貢献とフロー概念の貢献】

企業への貢献については、大きく分けて法定通貨による出資などのストック概念の貢献と、役務提供などによるフロー概念の貢献に分けられると考えています。ただ、役務提供の中にもノウハウや知的財産が企業内に生成されることで長期に亘り企業価値の成長に貢献するストック概念的な部分もあり、それを表現するために特定のメンバーに株式を発行したり、ストックオプションを発行したりしていたのが今までだったと思います。
ただ、株式やストックオプションの効果が、実はストック概念の貢献を記録し法律を通じてその有効性を保証することであるならば、DAOはその効果をブロックチェーンやソフトウェアを通じて実現できるんだなというのが個人的な理解となりました。

いろんな取組がスモールスタートできるDAO、ぜひ世の中に浸透していけばいいなと思います。
そして、時間投資も同じく世の中に浸透していけば嬉しいですが。。。。


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