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剣道 元立ちの重要性
はじめに
剣道初心者の生徒に、技を指導する中で感じることがある。それは、元立ちの重要性だ。
剣道の練習は一人では完結しない
剣道の練習は基本的には1対1の2人1組で行う。切り返しの練習、かかり稽古の練習、技の練習(打ち込み)、地稽古は一人では行えない。
元立ちの腕が上達の鍵を握る
初心者の人は適切な間合いが取れずに、竹刀の剣先で面や小手を打てないことが多い。その場合、元立ちが瞬時に適切な間合いを取って正しい間隔と感覚で打たせてあげることができれば、良い感覚を早く掴ませてあげることができる。
技の練習をする際は、さらに元立ちの存在が重要となる。例えば、面返し胴の練習をする際、元立ちは飛び込み面を打つ。その時、相手の動きに合わせてわかりやすく返しやすい面を打ってあげる必要がある。上手に打たれてあげることで、初心者の人はよいイメージをもてるのだ。
経験者がいることの重要性
元立ちができるということは、ある程度剣道を知っている。わかっている状態だ。部内の全員が初心者で、指導者も専門の人でない場合は運営がかなり難しい状態に立たされると思う。剣道において部内に経験者がいるか、いないかは練習を進めるにあたって非常に大きな影響を与えるはずだ。
おわりに
自身は陸上競技専門だ。もちろん、陸上競技もチーム内に経験者がいれば練習効果は高まるが、それはマストではない。しかし、剣道の場合は経験者がいることは上達するためのマストと言えるだろう。剣道部の運営はこのような観点からも容易ではない。
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