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「天職と初めから思えるものなのか?」

「自信がついたら、独立してみたい!」
「自信がついたら、お店を持ってみたい!」


このような言葉は、
今までもよく耳にしてきたし、
自分もそう思っていた。

一方…

”飛び込んでみないと”
”やってみないと”

自信はつかないという言葉も聞くことが多い。
自信と確信は、ニュアンスは少々違うかもしれないが…

天職と初めからわかるものなのか?

僕は、いろいろなアルバイトを転々とし26歳で整体に出会い、
今現在(52歳:令和2年)整体師という天職に出会えたと思っている。

だが、最初から「整体師」という職業を
天職と感じていたわけではない。
しかも何度か辞めたいと思ったこともあったし、
実際一度離れたこともある。

いつごろ天職と感じたのかというと…
正直分からない。
気がついたら、
天職なのではと思い始めたというのが正直なところだ。

最初は、覚えたての整体で、
お客様に施術をすることで精一杯だったし、
わからないことだらけだった。

スクールを卒業したもの、
不安でいっぱいだった。
だから、ただただ必死に
勉強しまくっていた日々だったと
記憶している。

かすかな自信は、
それまでにもあるにはあったが、
いわゆる”井の中の蛙”程度のもの。
自信が持てるようになったのは
5年経った頃である。

東京の世田谷区のリラクゼーション店に勤めていた時期に、
成城にお住まいの富裕層の方々から
いわゆる”指名”をもられるようになったからである。

話を戻すと僕の結論は、
初めからこの職業が
「天職」とは分からないと思う。

しかし天職に通じる職業は、
今までのアルバイトとは、なにか違う感覚を感じていたような気がする。

いつ天職と思えてくるのか?

僕は、整体という職を
当時”面白そう”と思った程度で、
集中して一生懸命取り組んでいたら、
いつのまにか天職と思えるようになっていた。

僕の場合は、独立開業していた時代より、
4年後に閉店し
創業間もないリラクゼーション運営法人に
社員として入社してからだったかもしれない。

すでに入社した頃で、この道8年以上の歳月が経っていた。
感覚としては、「やはりこの仕事が天職なんだ」
こんな感じだった。

そう思える背景は、新しい職場に行っても、
個人として結果(指名取得)を出し続けることができた。
つまりお客様から評価を得ることができたのである。

また入社した法人で、店長として結果を出すことができ、
研修担当、マネジャー、事業部長と
キャリアをステップアップすることができた。
短期間で会社の上層部からも評価を得ることができたのである。

つまりは、天職と思える必要な条件にある
「他者からの評価を得れること」
これは重要な要素であると思う。

全く次元が違う話だけれど…
かつて高校時代に怪物投手といわれた
プロ野球の西武や中日、米国のレッドソックスで
大活躍された松坂投手(横浜高卒)が、
語った名言と似た感覚なのかなと僕は思っている。

それは、松坂投手がプロ(西武ライオンズ)に
入団した年の5月に、
5年連続首位打者の天才バッター
”イチロー選手”から
3連続奪三振を奪った際に発した言葉

「今まで自信が持てなかった。でも、今日で自信が確信に変わった」

あの松下幸之助さんも次のように語っている。

「天職発想で生き抜く。与えられたすべてを天職と思って努力するのが一番。現実から目をそらしたら天職はみつからない。いたずらに何回転職しても天職にたどりつけない。天職や趣味と思えない仕事は止めたほうが良い。」投資格言DB:https://templatesuplex.com/1443

結論として、僕自信の体験もそうであるが、
最初から「この職こそ我が天職!」とは
多くの人は思わないし、
感じないのではと僕は思う。


「天職」になりうる職業の要素とは

では、どういった職業が天職と思える、
または感じられるのか、
その要素についてまとめてみた。

職業に以下の3つの要素があると、
自分の職業が天職と感じられるのではないかと思う。

① 好きであり、得意なことである
  ・フロー状態に入れる(没頭できる)
② 仕事によって基本的な欲求が満たされる
  ・社会的欲求
  ・尊厳、承認の欲求
  ・自己実現の欲求 (マズローの欲求段階説参照)
③ 自分の頭で考え、決定できること
 (好きな職業であっても周囲の協調や協力が必要)

では、整体師という職業が
上記の3つの要素にあてはまるかどうかであるが、
僕の見解を記していくと

①好きであり、得意なこと
いろいろな職業を体験しているが、やはり好きな仕事だ♪

得意かというと
比較的お客様から”指名”をいただける
整体師(セラピスト)なので
得意な方なのではと自分では思っている。

②仕事によって基本的な欲求が満たされる
実はこれが一番大きかなと僕は思う。
直接お客様から、様々な感謝や喜びのお言葉を
いただけるのがとても大きな喜びなのである。

「とても楽になりました♪」
「今まで20年間消えなかった痛みが、楽になりました!」
「今までで一番私の身体に合っている施術でした」

などなど、たくさんの喜びのお言葉を頂戴してきた。
つまり、自分が必要とされている
誰かのお役に立った
これは心理的にとても大きな刺激と感じる。

自己実現という面でも、
「もっとお役に立ちたい」
「もっと楽にしてあげたい」
そのための自己研鑽がしやすい職業でもある。

そういう観点から、
僕は似た職業として以下の職業も
天職と思われる方々が多いのではと思う。
「料理人」「美容師、理容師」
「歌手」「役者」「職人」
「医師」「教師」「スポーツ選手」

③自分の頭で考え、決定できること
4年ほど独立開業したことがあるが、
その後リラクゼーション業界の法人に社員として入社し、
マネジメントや教育などにも携わり、
多くの学びがあり、成長につながった法人もある。

一方別法人にて業務委託で、
トップの側近として仕事をさせていただいたこともあったが、
この法人では、鬱の一歩手前まで追い込まれてしまった。

その時はストレスがかなり多く、
”思考することができない”という症状に見舞われ、
「脳神経外科」でMRIを撮ってもらったが、
異常はなくメンタルクリニックに
行くようにと紹介状を書いてくれた。

メンタルクリニックを訪ねると
「適応障害」という診断を受けた。

好きな仕事であり、
社会的欲求が満たされる仕事であっても、
働く環境が自分にとってよくなければ
続けることは難しくなるという体験をしている。


結論として、
僕の天職の「整体師」という職業は
3つの要素全てにあてはまっている。


現在は、フリーで仕事をさせていただいている。
社員という安定はないが、
無用なストレスもない
とても自由な気分でかえって爽快である。


現在はさらなる「爽快」をめざして
次のステップに足を踏み出している ♪


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