FROM FLASH BACK CITY
いよいよ一週間と迫ってまいりました。
思えばまだ京都で住むことになるなんて想像もしてなかった昨年12月頭。
あっこさん初めてのソロツアー京都編にスタッフとして着いて行くってことで、あっこさんの車を運転しながら京都まで行く道中に沢山の話をした。
僕自身のこれからのこと、あっこさんのこれまでのこと。
思えば、一対一でこれだけ腰を据えてあっこさんと話をすることも今までなかったから、今まで知らなかったあっこさんの一面をその時に初めて知れたような気がして。
大学を卒業するタイミングでチャットモンチーとしてメジャーデビューしたから、自分で会場に出演交渉して、自分たちの運転で会場に向かって、自分の手で機材をセッティングして、自分たちだけでグッズを販売して、ってツアーは約20年ぶりくらいと言ってて、実際そうじゃない道だって選べたはずなのにわざわざこっち側を選んだ理由や経緯が(あっこさんの想いを僕がここに書くのも違うんで明言は避けますが)自分としてはとてもハッとするモノだった。
僕自身、音楽活動を続けていく中で、規模感を広げていくことや、お金を稼ぐこと、とても大事なことだとは思うけど、唯一無二の正解でゴールだとは思ってない。
大好きな人との間に出来た子どもの為に毎晩子守唄を歌ってあげることや、誰に披露するか分からないけど心許す仲間と入るスタジオの数時間だって、その人にとってはかけがえのない正解でゴールだ。
やから、ライブハウス、バンドシーンに身を置く人たちなら大抵の人は羨むような成果を残しながらも今の道を選んだチャットモンチーのあっこさんの姿を、今のライブハウスにいる方々、これからのバンドシーン、音楽シーンを支えていくであろう方々に、もっともっと触れ合ってもらいたいなと勝手ながら思った。
で、すぐに思い浮かんだのがaccobin × ペペッターズ × blend houseのスリーマンだった。
その時点ではもうライブハウスの人じゃない未来しかなかったのに。猛爆
まさかあの夜1人で京都の街をぶらつきながら「へ〜ここが京都MUSEか〜四星球とフラカンのツーマンで1回来たことあるな〜」なんて眺めてたライブハウスで働くことになるなんて・・・
徳島でやればそれなりに数字が見込めそうな組み合わせではありますが、「人生とは、正に合縁奇縁だな!」ってことで、だからこそKYOTO MUSEでやらせて頂くことに意味があると思って、今回開催に至りました。
ペペッターズとチャットモンチーの関係性を知ってる人も多いと思うけど、知らない人は是非これを読んでみて下さい↓
改めて読み返すと、やっぱり変態ですね。笑
けど、ここまで好きな物事に対して、自分の心の奥深くの部分まで言語化出来る人にとても興味が湧いて、全く面識のない状態からホームページのフォ
ームから出演依頼を送って出演してもらったのが一番最初の出会い。
当時数多くいたチャットモンチーフォロワーとは一線を画すサウンド、確実にチャットモンチーから譲り受けたであろうマインド、何より記事を読んでイメージした通り、自分の想いを言語化出来る能力の高い広村くんを筆頭としたペペッターズのみんなと仲良くなるのにはそう時間もかからなくて、決してライブ本数が多いわけじゃないけど、それでも頻繁に徳島に歌いに来てくれてました。
過ごした時間の長さでいうともっと長いバンドは沢山いるけど、自分にとっては心の奥の部分でちゃんと話せる大切な仲間。
blend houseとは僕自身も1年ちょっとの短い付き合いではあるけども、彼らの初音源のリリースの際にあっこさんがコメントを寄せたりしてる間柄。
僕自身「若者たち」ってイベントをやってたり、過去には長谷川軍団オムニバスとかを発売してたこともあって、よく「徳島を盛り上げる若者のリーダー」みたいな立ち位置でよく地元メディアに取り上げられたりしてたけど、徳島への愛が格別強いってこともなく、別に好きでも嫌いでもない。猛爆
実の親への感情に近いというか、煩わしさや鬱陶しさに似た感情の方が大半を占めるけど、とは言え今の自分を形成してきた大部分はこの街から育まれてて、切り離すことは到底出来ない。
どうせ一生付き合っていくしかないならば、せめて自分の手で良い方向に持っていきたい、諦めることなく。ってのが本心に近い気がする。
やから、「大好きな徳島を一緒に盛り上げいきましょう!」みたいな熱量の方とは大抵反りが合わない。笑
さしずめ、自由奔放に育てられた末っ子みたいな自分ですが、あっこさんや宙樹くんは親孝行な長男長女って感じがする。
決して盲目的な愛情だけじゃなく、諦めにも似たような感情も感じつつも、それでも寄り添っていくことを決めた覚悟みたいなものを感じる。
その象徴のような活動がこちら。
多くは語りませんが、ただただ尊敬・・・
blend houseの初めてのMV作品も古き良き徳島の魅力と、徳島にはない魅力が満載。
そして偶然にも、両映像作品に携わったのがweathershop氏は、今回のイベントタイトルにもなっている「FROM FLASH BACK CITY」の由来となったアルバムを手掛けたmuleのギターリストという徳島ならではの偶然・・・
そして今回開催するにあたり、京都のバンドにも出て貰いたいな〜と思いながらも、組み始めた段階ではまだ京都バンドのつながりも薄く、どうしたもんかな?と悩んでた時に出会ったのがCRAZY BLUESでした。
一見ロックバンドとは程遠そうな見た目の若い女の子と男の子が、とても歪んだ、かつリバービーな轟音で鳴らす姿に、一瞬で夢中になってしまいました。
爆音の中で凛として歌う姿に、どんな歌詞を歌ってるんだろう?とか、なんでこのサウンドで鳴らすことにしたんだろう?とか、色々想いを巡らせられるのは、自分が好きになってきたバンドの共通点な気がする。
正直な話、まだ「一緒に良い日を作っていきましょう!」みたいなことを言える程の関係性ではないですが、それでも今回オープニングアクトという形にも関わらず、出演を快諾してくれたことに感謝。
とても楽しみにしております。
もう来週ではありますが、チケットもまだまだ販売しております。
まだまだ京都で自分の認知度も低いし、交友関係の幅も狭いから、少しだけ想像してた数字からは遠いですが、だからこそここに辿り着いた人たちに届けば良いなと思います。
10/25、KYOTO MUSEにてお待ちしております。