№9 正義と社会正義は違う? 社会正義を考えるnote 2020/8/30
前回は、多元型社会正義モデルによる人権
を考えました
今回は、正義と社会正義 について考えたいと思います
正義
社会正義
何が違うの???
と、正義の前に社会という語がつくのに気づけば
人によりますが、ふと思います「何が違うの???」と
以前に紹介した文献「社会正義の成立過程とソーシャルワーク実践」で
著者の松本は、
正義と社会正義の違いはなく同じようなもので
個人の価値観を時代とともに尊重するようになったことから
「社会」を正義の前につけるようになった
と述べています
しかし、この松本の指摘は佐藤進教授を引用しているものですので
佐藤教授(法学者)の見解です
(佐藤教授を追悼する書籍がありました、いま知った…読みたい!)
個人の価値観を尊重するのは
価値観が個人個人にあり多様ということ
そういった意味で
多元型社会正義モデルの人権
と
正義
意味がかぶりませんか
話し合って何が正しい人権なのか決める
押し付けない
かぶりませんか
(山ほど議論はありますが)ちょっと、ショートカットしてまとめると
社会と個人のフュージョン(ドラゴンボール風:ゴジータ や ゴテンクス)
というか
社会と個人が同じものになっていく
尊厳(道徳)と人権(法律)について
前回のブログに書いたように
個人の尊厳を法律で守るようにしていく
その守る効力を現実に広げていく
こういう、カントのポジション(ハーバーマスの指摘ですが)
と同じです
2つのもの(個人と社会)が
フュージョンして
1つのもの(正義)になる
こういった考えです
(弁証法ですね)
結局、
個人と社会が一つのものになる
ここに
「物自体」という
カント哲学のキーワードが
ひらけてくると考えます
今日はここまでとします
次回は、すこし話題をのばして
カントの「物自体」をトピックにします
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